
パナソニックのカナダ子会社がサイバー攻撃を受けている恐れがあることが6日、分かった。身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」を使ってサイバー攻撃を繰り返しているグループが運営する「闇サイト」に、同社に対する犯行声明が掲載された。パナソニックは犯行声明について把握しているが、被害状況については「現在確認中」(広報)としている。身代金要求の有無などは分かっていない。
犯行声明を出したのは、「Conti(コンティ)」を名乗るグループ。匿名性の高いインターネット空間「ダーク(闇)ウェブ」上には、パナソニック子会社から窃取したと主張する財務関係書類のデータなどが掲載されている。
企業に対するサイバー攻撃をめぐっては、トヨタ自動車の取引先部品メーカーが狙われ、トヨタの国内全工場が稼働停止を余儀なくされるなど、企業のサプライチェーン(部品供給網)が狙われる事例が相次いでいる。
時事通信