

金曜日、日本での保釈後にレバノンに逃亡するという不祥事を起こした自動車王のカルロス・ゴーン氏に対して、フランスが国際逮捕状を発行したと検察当局がAFPに対し語った。
パリ郊外のナンテール検察は、ゴーン氏がかつてトップを務めたルノー・日産連合からオマーン企業のスハイル・バーワン・オートモービルズ(SBA)への1500万ユーロ(1630万ドル)の流用の疑いについて、逮捕状を発行したと発表した。
ゴーン氏は当時、日産自動車の元会長でありルノー・日産・三菱自連合のトップであったが、2018年11月に一番の側近であったグレッグ・ケリー氏とともに財務上の不正の疑いのために日本国内で拘束された。2名とも財務不正を否定した。
裁判を前にした2019年12月、ゴーン氏は楽器ケースに隠れてプライベートジェットで日本から逃亡するという大胆な逃走劇を繰り広げた。
フランス、レバノン、ブラジルのパスポートを所有するゴーン氏は、日本との犯罪人引渡条約を締結していないベイルートに降り立った。
検察が起訴した事件の有罪率が99%近い日本では、公正な裁判が受けられないだろうと考え逃亡したとゴーン氏は語った。
またゴーン氏は、日産が検察と共謀して自分を逮捕させた理由は、彼が日産とルノーとの提携を深めたいと考えていたからだとも語った。
AFP