日本フードサービス協会が27日発表した5月の外食産業売上高(新規店を含む全店ベース)は、前年同月比20.4%増だった。酒類の提供制限などの影響を受けた前年からは大きく持ち直したが、新型コロナウイルス禍前の2019年同月比は4.6%減にとどまった。
今年5月は大型連休を中心に、家族連れなどで客足が回復し、6カ月連続で前年を上回った。業態別にみると、パブや居酒屋は前年同月の約4.7倍と大幅に増加。ファミリーレストランは36.7%増、宅配が堅調なファストフードも5.7%伸びた。
全体ではコロナ禍前の水準を取り戻しつつあるが、パブや居酒屋は45.3%減と依然として半減に近い低迷が続く。協会の担当者は「夜間は客足の戻りが鈍く、居酒屋などでは回復が頭打ちになりつつある」と指摘した。
時事通信