
日本のソニーは29日、PCゲーミング機器を提供する新ブランドを立ち上げると発表した。収益性の高いゲーム周辺機器市場で占有率を競おうとしている。
ソニーは、主力ゲーム機であるプレイステーション以外にも展開し、PCゲームやモバイルゲームなどの他の分野で収益を増やそうとしている。
グランドビューリサーチによると、プレーヤーが使うゲーム周辺機器の市場規模は、2019年に世界全体で38億8000万ドルと見積もられた。
ソニーが新ブランド「INZONE(インゾーン)」から最初に提供するのは、3種類のワイヤレスヘッドセットと2種類のモニターで、最も高価なものの米国での希望小売価格は899.99ドルだ。
「eスポーツの普及やゲームエンターテインメントの進化で、ゲームへの関心が高まり、市場は拡大している」と、ソニーのゲームビジネス・マーケティング室の室長であるキタジマユキヒロ氏は声明で述べた。
ソニーは「どうしようもないほど競合が多い」分野に「非常に遅れて」参入したと、ゲーム業界コンサルタント会社「Kantan Games」のセルカン・トトCEOは述べた。
ライバルのマイクロソフトはすでに良い位置に着けており、レイザーなどの競合他社もいるが、ソニーはハードウェアの独自機能を提供するだろう、と同氏はAFPに語った。
ソニーが今、この市場に参入すると決めたことは、「2025年度までに、PC・モバイル向けとプレイステーション向けの販売割合を同程度にするという意欲的な計画」と関係がある、とトト氏は述べた。
ソニーは「ハードウェアでの地位を活かし、PCゲーマーの認識を高めることで、その目標を達成しやすくなると考えているようだ」
AFP