
東京: トヨタ自動車の国内主力モデル「クラウン」が米国を含む諸外国で初めて販売されることが決まった。
「今度の新型クラウンは日本のみならず、初めて世界的に販売されます」と、豊田章男社長は金曜日に記者会見で述べた。「このクルマは、弊社の最高傑作となるかもしれません」
1月に生産が開始される16代目クラウンには、ハイブリッドシステムを搭載した「クロスオーバー」、日本国内でもお馴染みのクラウンモデルに最も近い「セダン」、「スポーツ」、そしてワゴンのクロスオーバーである「エステート」の4つのバリエーションがある、と同社は公表している。
クラウンは世界40カ国で発売され、トヨタ自動車は世界年間販売台数20万台を目標としている。日本では最も低価格のモデルで435万円(3万1千ドル)から販売される。
トヨタ自動車は、日本最大手の自動車メーカーで、年間世界販売台数は約1,000万台。世界的な高級車モデル「レクサス」を成功させており、米国では最低価格モデルが約508万円(約3万5千ドル)で販売されている。
クラウンの歴史は、トヨタ自動車や近代日本経済の勃興期と重なり、日本では1955年に最初のセダンが発売された。「いつかはクラウン」が長年のキャッチフレーズだった。しかし、クラウンの海外での知名度は低い。
豊田社長はクラウンを「日本の誇り」と呼ぶ。創業者であり豊田社長の祖父にあたる豊田喜一郎(とよだ きいちろう)が命名した。
「日本のクラウンが世界中の人に愛されるようになれば、これほど嬉しいことはない」と豊田社長は語った。
AP