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ドバイ、エンターテインメントと食事を提供する高さ100メートルのキャンチレバー: 日建設計

「キャンチレバーでは高級レストランやラウンジを含む、複数の集客施設を用意します」とシャブリ氏は語る。(提供)
「キャンチレバーでは高級レストランやラウンジを含む、複数の集客施設を用意します」とシャブリ氏は語る。(提供)
18 Oct 2019 02:10:31 GMT9

アッセル・バシュラヒール・ジェッダー

建築、エンジニアリング、都市デザインを取り扱う日本企業の日建設計は、ドバイに「世界最長のキャンチレバー」を建造する計画を発表した。

キャンチレバーとは垂直の支持体から突き出す長い桟や梁のことで、通常は橋の構造を助けるために築かれる構造物だ。当該のキャンチレバーは「The Link」と呼ばれ、新たに建造されている「One Za’abeel」を構成する2本のタワーをつなぐ予定だ。

日建設計で中東、旧独立国家共同体、インド、オーストラリア、ヨーロッパ地域の第一責任者を務めるファディ・ジャブリ執行役員は次のように明かした。「『One Za’abeel』は現在建設中の多目的団地で、居住タワー、超高級5つ星ホテル、商業タワー、 『The Gallery』、ショッピング施設が特徴です」。

「The Link」は全長230メートル、重さ8,000トン超、高さは地上100メートルで、高架道路と交差する。2020年初めに吊り上げと固定が行われる予定だ。

ジャブリ氏は「このキャンチレバーでは高級レストランやラウンジなど、複数の集客施設を用意します」と述べている。

日建設計は30年以上前から中東での事業を開始しており、地域の設計拠点としてドバイにオフィスを構えている。それでもなお、ジャブリ氏は同地域には若々しくて「ダイナミックな建築に対するアプローチ」が存在しており、そのおかげで参入し甲斐のある市場になっていると考えている。

「市場全体で高品質規格が求められるこの地域の状況が大規模な開発地において新たな機会を開いています。現在は最終ユーザーにアピールするべく、高品質な居住施設、ワークスペース、公共集客施設が重視されています」。

日建設計は1世紀以上にわたって操業している。同社がその業務で成功を続けている理由には、人々に対する「きめ細かい職人の技」が関係している。

ジャブリ氏は次のように述べている。「先祖から続く自然とのつながり、慎重な審美眼、実用的な思考法は1900年以来、社会や顧客からの要請に応じて、創業者から次世代まで受け継がれています」。 

「クオリティ・オブ・ライフ」を高めるという新たな目標を掲げる日建設計は、さらに強靭で快適性と利便性の改善された街を実現するべく、世界でもトップクラスに革新的な資源保護の方法論および建築技術を開発する方針を立てている、シャブリ氏はそう語った。

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