• 2022年第2四半期に資金が232億サウジアラビア・リヤル減少したことがサウジ中央銀行のデータにより判明

ファリダ・エル・ガッザール

サウジ中央銀行（通称SAMA）のデータによると、サウジアラビアの投資ファンドの総資産は、2022年第2四半期に232億サウジアラビア・リヤル（62億ドル）減少した。

今回の減少幅は、ファンドの総資産の減少幅が300億サウジアラビア・リヤルに達した2006年第2四半期以来、最も急激な落ち込みだ。

2006年の落ち込みは、主に国内株式の価値が288億SRサウジアラビア・リヤル減少したことが原因だったが、今年の落ち込みは、様々な資産の価値が減少したことが原因だ。

今年第2四半期に最も価値を減らしたのは外国金融市場商品で、その額は87億サウジアラビア・リヤルだった。

今年第2四半期の国内株式とその他の国内資産は、それぞれ64億サウジアラビア・リヤルと45億サウジアラビア・リヤル減少した。

さらに、SAMAのデータによると、国内金融市場商品は41億サウジアラビア・リヤル、国内のイスラム債と債券は13億サウジアラビア・リヤル減少した。

2021年第3四半期以降、投資ファンドの資産は減少傾向にある。

2021年第3四半期に総資産は全体の1パーセントにあたる18億サウジアラビア・リヤル減少して2400億サウジアラビア・リヤルになった。

総資産は2021年第4四半期に5％減の2270億サウジアラビア・リヤルになり、2022年第1四半期にはさらに5％減って2160億サウジアラビア・リヤルになった。四半期ごとに減少していることがSAMAのデータから分かる。

最新のデータでは、今年第2四半期に11％減という驚きの減少幅が示された。これにより、資産は合計で1930億サウジアラビア・リヤルになった。データによると、サウジアラビア投資ファンドの第2四半期の投資資金は、1430億サウジアラビア・リヤル相当の国内資産と500億サウジアラビア・リヤル相当の海外資産で構成されている。

国内資産は過去1年間に2回減少している。2021年第4四半期には77億サウジアラビア・リヤル減少し、その1年後には154億サウジアラビア・リヤル減少した。

しかし、ファンドの資産は今年の前四半期に104億サウジアラビア・リヤルも急騰している。また2021年第3四半期には、緩やかだが1億3800万サウジアラビア・リヤル上昇した。

海外資産は過去1年にわたって減少している。四半期毎にそれぞれ、20億サウジアラビア・リヤル、50億サウジアラビア・リヤル、219億サウジアラビア・リヤル、そして77億サウジアラビア・リヤル減少していることが示された。

今年第2四半期末時点で、同国で投資ファンドを運営する会社は254社あり、加入者は約66万6,000人だった。

第2四半期のオープンエンド型投資ファンドの資産額は1,600億サウジアラビア・リヤルで、前四半期より250億サウジアラビア・リヤル減少した。

一方、クローズエンド型は同四半期に19億サウジアラビア・リヤルの増加となり、資産は合計で327億サウジアラビア・リヤルになった。投資ファンドが所有する総資産のうち、国内金融市場商品が最も多い34%を占めている。

2番目に多いのが外国金融市場商品の22％で、3番目はその他外国債の15％だった。