ロシア産業貿易省は、日本のトヨタ自動車がロシア工場の閉鎖を決定したと声明で発表した。
トヨタはサプライチェーンの混乱を受け、3月にサンクトペテルブルク工場での生産を停止し、完成車の輸入も停止した。
産業貿易省によると、トヨタは従業員に対しあらゆる社会的責任を果たし、多額の追加的な支払いを実施する方針であり、トヨタ車とレクサス車のアフターサービスは継続し、ディーラー網を維持するとしている。
ロシア紙コメルサントは23日、匿名の情報筋の話としてこの計画を最初に報じていた。
コメルサントの情報筋によると、カムリとRAV4モデルを生産し、年間生産能力が10万台のサンクトペテルブルク工場は、保存され、将来的に売却される可能性があるという。
産業貿易省は、同省および地方当局が工場のある場所の開発に向けた検討を進めていると説明した。
トヨタにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
2月24日にロシアがウクライナに軍隊を派遣した後、ロシアの多くの工場はハイテク機器の不足と欧米メーカーの撤退により、生産を停止し、従業員を一時解雇していた。
ロイター