
マツダが、ロシアでの生産を終了する方針であることが25日、分かった。ロシアのウクライナ侵攻を受け、今春から生産を停止していたが、再開の見通しが立たないため、現地合弁先企業のソラーズと協議に入った。トヨタ自動車もロシアでの生産撤退を発表するなど、日本の自動車メーカーは一段と踏み込んだ判断を迫られている。
在庫の販売や保守サービスなどは当面続ける見通し。工場売却を含む詳細について、マツダは「現時点で公表できない」としている。
マツダは、極東ウラジオストクの合弁工場で、2012年からスポーツ用多目的車(SUV)「CX―5」などを、部品を現地に送って組み立てるノックダウン方式で生産。ウクライナ侵攻を受けて3月に部品の供給を止め、4月に生産を停止していた。同社の21年のロシアでの販売は約2万9000台だった。
時事通信