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イスラエルによる妨害の中、インドネシアからの食糧援助がガザに入る

インドネシアのNGO、医療緊急救援委員会(MER-C)のボランティアがパレスチナ人に食料を手渡す。(MER-C)
インドネシアのNGO、医療緊急救援委員会(MER-C)のボランティアがパレスチナ人に食料を手渡す。(MER-C)
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28 Feb 2024 10:02:13 GMT9
28 Feb 2024 10:02:13 GMT9
  • 援助物資と運ぶ車列はイスラエル軍に狙われていると、インドネシアのボランティアが語った。
  • ガザでは何十万人ものパレスチナ人が飢饉に瀕している。

シーニー・ヤスコ・ライ

ジャカルタ:インドネシアからの人道支援物資を積んだトラックの一部が、イスラエル軍による車列への攻撃および重要な援助物資の輸送妨害にもかかわらずガザに入ることに成功したと、インドネシアのボランティアが確認した。

エジプトでは、数千の支援トラックがガザへと続くラファ検問所で待機している。国連は27日、人道支援物資を運ぶ車列がイスラエルの攻撃の標的にされ、援助を必要としている人々への輸送が妨げられていると発表した。

インドネシアのNGO、「医療緊急救援委員会(MER-C)」の小麦粉と食料パッケージを積んだトラック数台が、最近ガザに入ることができた数少ない事例のひとつだと、同団体のボランティアが語った。

ボランティアのフィクリ・ロフィル・ハック氏とレザ・アルディラ・クルニアワン氏は、10月にイスラエルの攻撃がエスカレートした際、ガザにとどまることを選んだ。彼らはガザ北部にあるMER-C出資のインドネシア病院でボランティア活動を行っていた。病院がイスラエル軍によって破壊されたとき、彼らはガザ地区南部に安全を求めた。

ハック氏は28日、アラブニュースに対し、「援助の提供は多くの障害を乗り越えて行われたものの、長い承認プロセスやイスラエルの役人による長時間の検査が原因で、多くの食料パッケージが悪化した」と語った。

数千の食料パッケージが先週末、ガザ中央部と南部で配布された。MER-Cのボランティアは、イスラエル軍に標的にされることを恐れ、同地区の北部は避けた。

「インドネシアの人々からの、MER-Cを通じた援助はすべて、イスラエルによる攻撃の可能性に直面している」とハック氏は言う。「今この瞬間まで、イスラエル軍は攻撃を続けていた。彼らは無作為に攻撃している。彼らがいつ攻撃を開始するのか誰にもわからない」

イスラエルのガザ空爆と地上作戦によって、約3万人のパレスチナ人が死亡した。国連は、ガザ住民は不十分な食料援助に依存して生き延びているため、今や数十万人の人々が飢餓の瀬戸際にあると警告している。

アムネスティ・インターナショナルとヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は26日、国際司法裁判所(ICJ)が先月、イスラエルは包囲下の地域におけるジェノサイド行為を防ぐためにあらゆることを行い、援助提供のための「即時かつ効果的な措置」をとらなければならないという判決を下して以来、ガザに入る食糧援助トラックの数が約3分の1に減少したと述べた。

HRWは声明で、「イスラエルは、基本的なサービスの提供や、ガザ内での燃料と救命援助の入場と配布を妨害し続けており、これらは集団的懲罰としての行為であり、民間人の飢餓を戦争の武器として使用しているのと同様、戦争犯罪に当たる」と述べた。

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