
東京:日本のビジネス界におけるビッグネームの2社、ホンダとソニーを結びつける電気自動車の新会社が木曜日に正式に発足した。
ソニー・ホンダモビリティの電気自動車は2025 年に販売が開始され、出荷についてはまずアメリカで 2026 年前半に、日本では同年後半になる予定だ。水野泰秀最高経営責任者(CEO)が記者団に対して語った。先行受注は2025年に開始される。
ソニーグループとホンダは3月に、自動車、モビリティ技術、販売に関するホンダの専門知識と、イメージング、ネットワーク、センサー、エンターテイメントに関するソニーの専門知識を統合するという考えで、折半出資の合弁会社を設立することで合意した。
生産はアメリカにあるホンダの12工場の1つで行われるが、価格、プラットフォーム、使用されるバッテリーの種類といった詳細については明らかにされていない。また生産台数についても明かされていないが、会社関係者によれば、これは特別なモデルであり、大量販売は目的としていないとのことだ。
本田技研工業の水野氏は、このコラボレーションによりハードウェアとソフトウェアを融合し、感情面での満足感を得られる移動体験を提供すると語った。
「まったく新しいアプローチが必要だった」。水野氏は東京で記者団に語った。「この車をまったく新しいものにしたい」
最初の出荷先としてアメリカが選ばれたのは、同国で既に電気自動車が普及しているためだ。ホンダの母国の市場として日本は2番目の出荷先となり、ヨーロッパを含む他の市場がそれに続くが、具体的な日付は決まっていない。水野氏がこう語った。
ソニーモビリティの最高執行責任者に就任したソニー幹部の川西泉氏は、当プロジェクトにはパートナー数社が追加されると述べた。
気候変動やサステナビリティが懸念される中、世界中で「ゼロ・エミッション」車の需要が高まることが予想されている。
ビデオゲーム「プレイステーション」のコンソールを製造し、映画・音楽ビジネスも行なっているソニーは、2 年前にラスベガスで開催された電子機器の見本市 CES で電気自動車のコンセプトを発表し、自動車ビジネスのパートナー探しに力を入れていた。
ホンダ車のラインナップには電気自動車も含まれるが、フォード自動車や日産自動車のようなライバル社ほど車種は豊富ではない。東京に本社を置くホンダはゼネラルモーターズと提携して、北米でEVのプラットフォームを共有しているが、完成車はまだ販売されていない。
AP