
アラブニュース
リヤド:ジョイント・オーガニゼーション・データ・イニシアチブ(JODI)の統計によると、8月のサウジアラビアの原油輸出はここ2年での最高値、日量7,600万バレルを突破した。
サウジアラビアの輸出量は7月から3%増加し、2020年4月以来最大となった。
また、輸出量の増加は3か月連続となった。
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さらに統計からは、8月のサウジアラビアでの原油生産量は、日量1,100万バレルの上限を突破して1,110万バレルに達した。
これはサウジの歴史上3回目の出来事である。
8月の国内の原油精製量は日量3万8,000バレル増加して280万バレルに達した。
一方、原油生だき量は日量3,000バレル増えて66万4,000バレルとなった。
JODIのデータによると、8月のサウジアラビアの原油在庫量は50万バレル減少し、他方石油在庫量は230万バレル増加した。
需要
今月、OPECプラスと呼ばれる石油輸出国機構およびその協力国は、生産目標を日量200万バレル削減することを決めた。
季節要因に反して下落していた世界の石油需要は、アメリカ、中国、日本、サウジアラビア、インドネシアでの需要の伸びで8月は日量200万バレル以上増加した。
7月の世界の原油生産量は日量50万バレル近く上昇した。
JODIのデータによると、8月の世界の需要量はパンデミック以前の水準の99%まで回復し、原油生産量は同98%となっている。
ロシアおよびEU
さらに、ロシアの石油生産量はやや増加して日量1,000万バレルとなったが、これはロシア・ウクライナ戦争以前の2021年と比べると日量26万バレルの減少である。
ロシアの天然ガス産出量は2022年3月以来初めてわずかに増加したが、これは通常の3月の水準を31%下回り、この時期としては過去5年で最も低い数字である。
JODIの統計では、EUとイギリスを合わせた天然ガス在庫量は122億㎥増加して、8月末の時点で満量の81%となった。