
アラブニュース・ジャパン
ドバイ:ジャミール商事(アブドゥル・ラティフ・ジャミール・ジャパン)は、サウジアラビアのキング・アブドル アジーズ科学技術都市(KACST)のスタートアップ地区である「ザ・ガレージ」と、サウジアラビアにおける事業・商業開発を幅広く推進するための覚書に調印した。
「ザ・ガレージ」は、2月に開催されたサウジアラビア最大のテクノロジーイベント「LEAP22」でその設立が発表された新しいプロジェクトだ。
一方、ジャミール商事は、極東ー中東間のビジネスへの注力、日本企業やスタートアップ企業のサポート、中東とアフリカを中心とする姿勢の維持などを主な事業方針としている。
締結される覚書は、日本の有望な新興企業に競争の激しい市場に参入する機会を提供し、ライフサイエンスからインダストリー4.0まで幅広い分野の研究、資金調達、開発の拡大を可能にするものだ。
覚書は、日本の有望な革新的新興企業に利益をもたらすだけでなく、サウジアラビアのテクノロジー分野を強化するものでもある。
覚書への署名は、ジャミール商事の代表取締役社長兼CEOである榎並滋喜氏と、ザ・ガレージのオマール・アル・シャバーンCEOによって東京で行われ、KACSTのムーニル・ビン・マフムード・エル・デソウキ社長も同席した。
アル・シャバーンCEO は、ザ・ガレージという名にインスピレーション得たものであることを説明して次のように語った。「ザ・ガレージは、Apple、Google、Amazonなど、世界で最も成功したハイテク企業がガレージからビジネスを始めたという逸話からインスピレーションを得たものです。 私たちの目的は、こうした今やイノベーションの代名詞となっている企業を生んだインスピレーション溢れる文化に、敬意を払った環境を創ることです。アブドゥル・ラティフ・ジャミール・ジャパンとのパートナーシップにより、日本の有望な起業家やスタートアップ企業が夢を現実のものとし、アイデアをイノベーションに変えて、サウジアラビアとその将来の野心的な計画の実現に無限の貢献ができるよう、最適な場所を提供したいと願っています」
ザ・ガレージのアル・シャバーンCEOとジャミール商事の榎並社長兼CEOの両氏は、このパートナーシップが、革新的な技術を持つ新興企業と潜在的な投資家をつなぐ架け橋となり、サウジアラビアの「ビジョン 2030 」の支援に向けて一歩前進するものであるという見方で一致している。