


アラブニュース・ジャパン
ラス・アル・カイマ、 UAE:太平洋アジア観光協会(PATA)は、アジア太平洋地域の観光大臣や専門家が出席する中、中東初となるフォーラムをラス・アル・カイマ首長国で開催した。
ラス・アル・カイマ首長のシェイク・サウド・アル・カシミ殿下とラス・アル・カイマ観光開発局の後援のもと開催されたこのフォーラムには、日本から観光庁国際観光部長の星野光明氏が代表として参加した。
星野氏は、『再活性、再創造、再構築:持続可能な旅行業再生への戦略』と題したパネルに参加し、観光セクターに影響を与えた国境の閉鎖から、世界の旅行市場にむけ日本を再び解放することの重要性を強調した。
「この2年半、観光は大きな損害を受けたが、その間、政府は業界の改修と外国人観光客の受け入れ態勢を整えてきた」
また、海外からの旅行者が入国を禁止された一方で、国内観光への需要はあったとも述べた。
「持続した内需があり、また、つい2週間ほど前に日本は外国人観光客も受け入れ始めた。我々は、観光産業の現在のニーズに合った多くの観光資源を用意している」
星野氏は、日本が最近、UAE国民に日本へのビザなし入国を許可したことを支持し、「ご存知の通り、先週、日本政府は、日本への渡航を希望するUAE国民に対して、ビザ免除措置の開始を発表いたしました」
最後に星野氏は、国内外の観光客が共に「十分に満足できる」ことに対し「自信を持っている」と締めくくった。
ラス・アル・カイマ観光開発局CEOのラキ・フィリップス氏は、フォーラム冒頭、出席した要人への歓迎スピーチで、「私たちラス・アル・カイマにとって、日本は、旅行先として素晴らしい発展のモデルとなっています」と述べた。
また、ラス・アル・カイマのシェイク・サウド・アル・カシミ首長は、フィリップス氏とともに日本の代表団と会談し、観光の重要性や首長国の旅行ニーズへの対応力について話し合うとともに、観光分野における相互成長の機会について議論し、星野氏は 「高レベルのおもてなしと観光サービスこそが日本が提供しているもの」と強調した。
日本の旅行関係者も出席し、JTBグローバルマーケティング&トラベルの取締役社長の黒澤信也氏は、国境が再開され、入国者数の上限が撤廃された今、日本へのインバウンドの重要性を強調した。
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