
アラブニュース
リヤド:サウジアラビア財務省のデータによると、サウジアラビアの2022年1〜9月期の財政黒字は1496億サウジリヤル(400億ドル)であった。
データは、歳出が8007億サウジリヤルであったのに対し、歳入は9502億サウジリヤルと示している。
石油収入は第3四半期に8.5%減少し、2290.2億サウジリヤルであったが、年間ベースでは55%の急増を記録した。
サウジアラビアの非石油部門の収入に関しては、第3四半期に四半期ベースで39%減の728億サウジリヤル、年間ベースでは24%減となった。
最新の予算は同省が9月に発表した予想を上回り、黒字幅は900サウジリヤルに達する見込みである。
2022年通年の予測では、実質GNPは8%の成長の見込みで、2022年のインフレ率は2.6%程度になる可能性がある。
2023年の国家一般会計予算に関する財務省の速報値によると、サウジの総歳入は2023年に約1兆1200億サウジリヤルに、2025年には約1兆2100億サウジリヤルに達すると見込まれている。
総歳出は、来年度2023年には約1兆1100億サウジリヤルに、2025年には歳出の上限が約1兆1300億サウジリヤルに達すると予想される。
2023年度の国家一般予算の方針は、引き続きサウジの財政状態を強化、成長させていくことである、と財務大臣は述べている。
「政府は経済成長を支えるために、支援と社会的保護システムを強化し、ビジョン・プログラムと主要プロジェクトに対して戦略的に資金を使っていくことを加速するのが重要だと考えている」とムハンマド・アル・ジャダーン大臣は述べた。
インフレの影響やサプライチェーンの課題から経済を守ることを目的に、多くの政策や対策を講じた結果、高成長率を達成し、サウジ経済は強さと耐久性を実証した、と大臣は付け加えた。
この黒字は、サウジ政府が石油依存経済から脱却し多角化を試みている中で達成した。
先週、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、サウジの政府系ファンドが、さらに5つの投資会社をヨルダン、バーレーン、スーダン、イラク、オマーン地域に設立すると発表した。
この決定は、8月のサウジアラビア・エジプト投資会社の設立に続くものである。
6社全体で対象となる投資額の目標は、さまざまな分野において900億サウジリヤルに達する予定である。
各社は、インフラ、不動産開発、鉱業、ヘルスケア、金融サービス、食品・農業、製造業、通信・技術、その他の戦略的分野への投資を行う予定である。