
日本の年金積立金管理運用独立行政法人 (GPIF) は4日、7〜9 月の四半期に1兆7,220 億円(116億4,000万ドル) の投資損失が発生したことを報告。これにより3 四半期連続のマイナスリターンとなった。
GPIFによれば、この損失はアメリカおよびヨーロッパの金融引き締めが債券価格に打撃を与え、また景気後退への懸念が世界の株式市場を圧迫する中で発生したとのことだ。
世界最大の年金基金は声明を発表し、 3ケ月間で 0.88% の損失を出し、総資産が192兆9,700 億円に減少したと伝えた。
損失は前四半期の 1.91% から縮小した。
同基金はその規模の巨大さから、世界の金融市場から注目されている。
7〜9 月の四半期でダウ工業株平均は 6.7% 下落し、日本の日経平均株価は 1.7% 下落した。
GPIFの外国株式ポートフォリオは 0.49% の損失を計上し、日本株式ポートフォリオは 0.84% の損失を計上した。
基金の日本債券ポートフォリオは0.79%の損失を計上し、外国債券ポートフォリオは 1.54% の損失を計上した。
9 月末時点で、日本債券はポートフォリオの 27.26%を占め、外国債券は25.04%を占めている。また外国株式は23.86%、国内株式は23.84%を占めている。
ロイター