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タイ、サウジアラビアのアジア市場への「玄関口」になることへ意欲

ニュータウン、バンコクのスカイライン(AFP)
ニュータウン、バンコクのスカイライン(AFP)
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19 Nov 2022 11:11:42 GMT9
19 Nov 2022 11:11:42 GMT9

サウジ指導者の訪問は、新たに修復したサウジアラビアとタイの関係における歴史的瞬間である

・サウジ皇太子は、タイ政府の特別ゲストとして、APEC首脳会議に参加した

バンコク:2022年11月19日金曜、貿易交渉局長はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がタイ政府の特別ゲストとしてバンコクを訪問したことを受け、タイがサウジアラビアのアジア市場への「玄関口」となることを希望すると述べた。

サウジ皇太子の1日だけのタイへの訪問は、サウジアラビアとタイ政府間の関係における歴史的な瞬間である。両国の関係は1980年代から冷え込んでいたが、今年初めにプラユット・チャンオチャ首相が皇太子の招待を受けサウジアラビアを訪問したことで関係が修復した。

 

タイのプラユット・チャンオチャ首相、タイに公式訪問したサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子を迎える。(SPA)

その後、多くの協定の締結と高官の相互訪問が行われた。両国間の貿易量は大幅に増加しており、サウジアラビアとの関係の再構築はタイにとって長年の最優先事項であったため、さらに多くのことを協議する予定だ。

貿易交渉局長アウラモン・サップタウイータム氏は、バンコクで行われたAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会談で、アラブニュースに対し「1月の国交正常化以来、貿易量の伸び率はおよそ50%である」と述べた。

タイ商務省の貿易部門である貿易交渉局は、サウジアラビアとの貿易交渉を行う上で重要な役割を果たしている。タイ当局はまた、中東での存在感を高めたいと考えている。

サップタウイータム氏は「サウジアラビアはタイにとって中東全域への玄関口となり得る」と述べ、タイもまたサウジアラビアにとって東南アジア諸国への玄関口となり得るだろうと付け加えた。

新たに修復された両国間の関係への期待は高く、サウジ皇太子の訪問がAPEC首脳会談と同時に行われたことでさらに後押しされた。訪問中、サウジ皇太子は環太平洋地域の21の経済圏の首相らと一連の会合を行った。

サップタウイータム氏は「とても良いことだと思う。サウジアラビアの皇太子兼首相は、この重要な時期にタイを訪問している」と述べ、サウジ代表団には多くの企業代表者らがいるため、民間での契約の可能性もあると述べた。

チャオプラヤ川沿いに佇むワット・アルンの景色を楽しむ観光客(AFP)

両国の関係修復は、タイの輸出業者や投資家らにとって、湾岸諸国やその先の地域へのより大きなアクセスを得るきっかけとなる。

「これはタイにとって非常に大きなことだ。サウジアラビアは中東で不可欠なパートナーである」とバンコクに拠点を持つ安全保障国際問題研究所所長、ティティナン・ポンスティラック氏はアラブニュースの取材に対し語った。「タイが中東市場に再参入するための門戸となる。サウジアラビアとの関係が失われ多くの扉が閉ざされた。今、さらに多くの扉が開かれる。」

 

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