
アラブニュース
リヤド:世界最大のエネルギー生産企業の一つであるサウジアラムコは、「国内産業奨励(In Kingdom Total Value Add: iktva)」プログラムのもとで、国内外のメーカー51社と59件の企業間調達契約を締結した。
110億ドル相当のこれらの契約は、サウジ国内に5000人の雇用を創出することが見込まれている。
サウジアラムコのウェブサイトによると、いわゆる「ikta」は、サウジアラビアにおける現地調達率の向上についてベースラインを設定し、測定し、支援するとともに、世界クラスのサプライチェーンを確立するために、サウジアラムコが2015年に立ち上げたプロジェクトだ。
プレスリリースによると、これら59件の契約は、採掘用化学物質、坑口装置、開閉装置、振動監視システム、パイプ、コンプレッサー、構造用鋼、フィッティングとフランジ、空冷式熱交換器など、複数の戦略物資を対象としている。
アラムコと契約を結んだ有名企業は、ベーカー・ヒューズ、キャメロン・アル・ルシャイド、ハリバートン、SLB、テクニップFMCなどだ。
アラムコのモハマド・A・アル・シャマリー調達・サプライチェーンマネジメント担当副社長は次のように述べた。「CPAホルダーは弊社にとってこれらの物資に関する将来の戦略的製造パートナーであり、これらの契約は弊社の現地調達インフラをアラムコネットワーク全体でさらに拡大するものです」
プレスリリースはさらに、これらの契約はアラムコのサプライチェーンを強化するとともにサウジアラビア国内の材料製造施設の建設につながることが期待されるとしている。
アラムコのアーマド・ア・アル・サアディ技術サービス担当上級副社長は次のように述べた。「国内の成熟したサプライヤーに対する弊社の大規模な投資は、アラムコのレジリエンスを強化し、世界で最も信頼できるエネルギー企業であり続けることを確かなものにします。また、世界トップのエネルギー・物流・製造企業と提携することで、商業エコシステムを世界で広範囲に構築しています」
iktvaプログラムは立ち上げ以来、サウジアラビアのGDPに1300億ドル以上寄与し、国内で10万人以上のサプライチェーン関連の雇用を創出した。
iktvaのアクションプランとサポートのスーパーバイザーであるマジッド・アル・モハメド氏は9月、リヤドで開催されたローカルコンテントフォーラムでスピーチした際に、iktvaは現地調達率向上のためのサウジアラムコの取り組みの延長線上にあると述べた。
「iktvaプラグラムはいくつかのステージを段階的に進んできました。商品のマーチャントとサプライヤーの支援から始め、それからサービスプロバイダーを支援し、さらに国内のメーカーの支援に進みました」