
日本国債は火曜日、急速に他国に拡大している中国の新型ウイルスが経済を混乱させるのではないかという懸念からリスク姿勢が強まり、価格が上昇した。
先物の指標となる10年国債先物は0.16ポイント上昇して152.10となり、現物の指標となる10年国債の利回りは1.5ベーシスポイント低下してマイナス0.010%となった。
比較的狭いレンジ内でのもみ合いが続いているものの、約2週間で最低の水準となった。
20年国債の利回りは2ベーシスポイント低下して0.300%となり、30年国債の利回りは2ベーシスポイント低下して0.450%となった。
コロナウイルスによりもたらされる経済的損失の程度を予測するのは困難であるが、コロナウイルスは中国内外へ急速に拡大しており、旧正月を控えて投資家は慎重になっている。旧正月には数億人の中国人が旅行を予定している。
潜在的なパンデミックへの懸念が高まる中、金融政策の現状維持および日本の経済成長の予測修正を日銀が決定したことについては市場の反応は薄かった。
短期では、5年国債の利回りは1ベーシスポイント低下してマイナス0.110%となり、2年国債の利回りはマイナス0.130%で横ばいであった。
ロイター