• サウジアラビア商工会議所会頭が、サウジアラビアのメガプロジェクトにおける中国の役割を高く評価している
• 2022年1月〜10月のサウジアラビア・中国二国間貿易額は954億6,000万ドルに達した

ラシド・ハッサン

リヤド：サウジアラビア商工会議所評議会（CSC）のアジュラン・ビン・アブドルアジーズ・アル・アジュラン会頭は、3日間の訪問のため12月7日水曜日にサウジアラビアに到着した中国の習近平国家主席に、国内の経済界からの歓迎の挨拶を伝えた。

アル・アジュラン会頭は、サウジアラビアと中国の結びつきは、特に経済面において、友好国である両国の強い政治的意思と戦略的パートナーシップの観点から、日々向上していると評価した。

アラブニュースに語ったところによると、アル・アジュラン会頭は、中国はサウジアラビアの最大の貿易相手国であり、両国は歴史的にも経済的にも強い関係を築いている、という。

同会頭は、習近平氏の訪問によってもたらされた勢いを利用してサウジアラビアと中国の両国で貿易取引と投資を推進するよう、経済界に呼びかけた。

習近平氏は、サウジアラビア訪問中にサウジアラビアやアラブの首脳と会談する予定だ。滞在中、サウジアラビア・中国首脳会談、サウジアラビア湾岸・中国首脳会談、サウジアラビア・アラブ・中国首脳会談の3つのサミットが開催される予定となっている。

今回の訪問は、サウジアラビアと中国の指導者が関係を強化し、戦略的パートナーシップを強化し、共通の関心分野における政治的・経済的可能性を実現したいという思いを反映したものである。

国家主席の訪問中には、戦略的パートナーシップ契約や、サウジアラビアの「ビジョン2030」と中国の「一帯一路」構想の実施を融合させる計画とともに、両国間で1,100億サウジアラビア・リヤル（293億ドル）を上回る約35件の初期契約が締結されている。

2021年の二国間貿易額は37％増の811億4,000万ドルに達し、中国のアラブ諸国との対外貿易総額の約26％をサウジアラビアが占めている。

CSC会頭によると、サウジアラビアは中国にとって西アジアおよび北アフリカにおける最大の貿易相手国であり、2022年1月から10月までの両国間の製品の輸出入額は954億6,000万ドルに達し、両国間の貿易の力強さと多様性を反映しているという。

アル・アジュラン会頭は、中国企業がサウジアラビアで果たしている役割と、サウジアラビア経済に価値をもたらすサウジアラビアのメガプロジェクトのいくつかへの中国企業の関わりを高く評価した。

また同会頭は、中国の「一帯一路」構想とサウジアラビアの「ビジョン2030」を融合させることで、サウジアラビアの戦略上の立地条件を生かし、世界的な物流の中心地とすることができると述べた。

CSC会頭は、中国にとって湾岸協力会議（GCC）、G20などの地域・国際ブロックを通じた経済協力体制の強化だけでなく、特にインフラ整備プロジェクトにおいてサウジアラビアに大きな投資機会があると述べた。

同会頭はこの関係を最適化することで、両国は強固な制度的枠組みに基づいた強力で総合的な経済力を得ることができると述べた。

アル・アジュラン会頭は、サウジアラビア・中国合同委員会とCSCの傘下で活動するサウジアラビア・中国ビジネス協議会の下での投資協力協定が、両国のビジネスセクター間の投資と貿易の発展に重要な役割を担っていると述べた。