
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアの民間電力会社、ACWAパワーが中国電力建設との間に15億ドル規模の契約を結んだとロイターが報じた。
詳細は明らかになっておらず、ACWAパワーはアラブニュースの取材に対し回答していない。
このところ、ACWAパワーは中国の複数の事業者と立て続けに基本合意書を交わしており、またちょうど習近平国家主席のサウジアラビア訪問のタイミングとも重なった。
ACWAパワーはクリーンで再生可能なエネルギープロジェクトの資金調達、投資、エンジニアリング調達、工事契約、再生可能エネルギー設備調達に関する基本合意書に署名した。
ACWAパワーが戦略的パートナーとした中国の事業者は他に中国工商銀行、中国銀行、SPIC黄河水力発電開発会社、中国南方電網などである。
中国電建集団国際工程、中国エネルギー国際集団、ジンコソーラー、Sungrowパワーサプライ、Jolywoodソーラーテクノロジーの各社も合意書に署名した。
合意によって、サウジアラビアおよび一帯一路構想に参加する国々でACWAパワーの世界基準のクリーンで再生可能なエネルギープロジェクトの資金調達、投資、建設への道が開かれる。
ACWAパワーのムハンマド・アブドッラー・アブナヤン会長は次のように語った。「主要な中国の事業者との間の堅固でますます強まる関係により、世界規模でエネルギー移行を進める上での我が社の指導的地位が築かれました。またこの関係は、サウジアラビアと中国の価値ある絆を反映するものです。
主要な電力会社であり、世界で水力やグリーン水素の資源を開発し、一帯一路構想の国々に本部を置く我が社は、サウジアラビアの先進的で象徴的なサウジビジョン2030と、中国の一帯一路構想で掲げられるエネルギー移行と経済の変革の両方を支援できる、ユニークな立場にあります。
我々は相補的に働く、これらの国家的議題それぞれにおいて重要な役割を果たすことを心待ちにしています」
ACWAパワーの中国との協力関係の始まりは2009年、同社が北京に事務所を開いた時にさかのぼる。
これまで、中国企業はACWAパワーの事業ポートフォリオの内、12の国にまたがる47のプロジェクトに参加している。
この間、ACWAパワーの中国企業との提携は投資規模にして100億ドルに達し、さらに330億ドル規模の中国EPC企業やサプライヤーとの契約が結ばれており、世界の重要な再生可能エネルギーおよび海水淡水化プロジェクトをカバーしている。