カブール:1月6日の石油相代行の発表によると、アフガニスタンのタリバン政権は、北部のアムダリヤ盆地からの石油採掘契約を中国企業と結ぶ予定、とロイター通信が伝えている。
カブールでの記者会見での当局者の発表によると、契約の相手は新疆中央アジア石油ガスになる模様。
今回の契約は、2021年に権力を掌握して以来、タリバン政権が外国企業と結んだ最初の主要公共生産物の採掘契約となる。
また、この契約は、ダーイシュ武装集団がアフガニスタン国内の中国市民を標的にしてきたにも関わらず、隣国中国がこの地域に経済的に関与していることを強調するものでもある。
「アムダリヤ石油採掘契約は中国・アフガニスタン間の重要プロジェクトである」と、王愚中国大使は記者会見で述べた。
中国は公式にはタリバン政権を承認していないが、一帯一路インフラストラクチャー構想にとって重要な地域の中心にある国家に多大な関心を寄せている。
同中国企業は契約ではアフガニスタンに年間1億5000万ドル投資する予定であると、タリバン政権のスポークスマン、ザビフラ・ムジャヒド氏はTwitterに投稿した。
同氏によると、投資額は3年後に5億4000万ドルに増加し、25年契約となる。
タリバン政権の同プロジェクトでの提携比率は20%になる予定で、75%にまで増加する可能性があると、同氏は付け加えた。
この発表が行われたのは、タリバン政権が、政権部隊が先月の首都カーブルの中国ビジネスマン向けのホテルの襲撃に関わっていた者数名を含む、8人のダーイシュのメンバーを殺害したと発表した翌日のことだった。
中国国営企業の中国石油集団は、米国が支援する前アフガニスタン政府と北部のファーリヤーブ・サーレポル両州のアムダリヤ盆地での石油採掘の契約を2012年に結んだ。
当時、アム・ダルヤには最大8700万バレルの原油があると推定された。
ムッラー・バラダル石油相代行が記者会見で述べたところによると、彼が名前を明かさなかった別の中国企業が、前政権の崩壊後に採掘を継続しなかったため、新疆中央アジア石油ガスと契約が結ばれることになった。
「私たちは同企業に国際的な基準に従って手続きを進めるよう求め、また、サーレポルの住民の権益を提供するよう求める」と、同氏は述べた。
鉱工業相は、石油の精製をアフガニスタン国内で行うのが契約の条件であると述べた。
アフガニスタンには1兆ドル以上の価値がある未開発の資源が眠っていると推定されており、一部の海外投資家の関心を引いてきたが、数十年にわたり混乱が続いたため、実質的な採掘はこれまで全く行われなかった。
ある中国国営企業もまた、同じく前政権の下で最初に契約が取り交わされた、東部のローガル州の銅山の運営についてタリバン政権と協議中である。
ロイター