
NECが外部からサイバー攻撃を受け、社内ネットワークに不正侵入される被害を受けていたことが30日、分かった。NECは防衛省向けの事業を手掛けており、安全保障に関わる防衛関連の情報が流出した可能性もある。
関係者によると、NECは2018年度までに複数回にわたってサイバー攻撃を受け、一時的に不正侵入された。NECは情報流出の可能性について、「日ごろから当社の全社ネットワークに対して不正アクセスの試みが疑われる事例はあるが、これまで流出の被害は確認されていない」(広報室)と説明している。
サイバー攻撃をめぐっては、今年に入り三菱電機が19年6月までサイバー攻撃を受けていたことが発覚した。防衛関連の機密情報を狙う中国系ハッカー集団が世界的に暗躍しているとの指摘もあり、日本の防衛システムに関わる企業が標的にされた可能性がある。
時事通信社