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サウジと露の会談が安心材料となり、原油価格が2%上昇

ブレント原油は米東部標準時午後1時8分(グリニッジ標準時17時8分)に1.61ドル(2.2%)上昇し、1バレル75.30ドルとなった。ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は1.53ドル(2.3%)の上昇で、1バレル69.14ドル。ロイター
ブレント原油は米東部標準時午後1時8分(グリニッジ標準時17時8分)に1.61ドル(2.2%)上昇し、1バレル75.30ドルとなった。ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は1.53ドル(2.3%)の上昇で、1バレル69.14ドル。ロイター
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17 Mar 2023 06:03:06 GMT9
17 Mar 2023 06:03:06 GMT9

バンガロール:16日、早い時間帯に15か月間の最低レベル近くまで下落した原油価格が2%上昇した。主要産油国のサウジアラビアとロシアが市場安定の方策を話し合ったことが報道され、こうした値動きとなった。

ブレント原油は米東部標準時午後1時8分(グリニッジ標準時17時8分)に1.61ドル(2.2%)上昇し、1バレル75.30ドルとなった。ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は1.53ドル(2.3%)の上昇で、1バレル69.14ドル。

16日の取引では、早い時間帯に双方の指標がバレル当たり1ドル以上下がり、15か月間の最低価格に近づいた。15日は3日連続の下落を記録し、米国原油は2021年12月20日以降で初めて1バレル70ドルを下回った。

国営メディアは、王国のエネルギー大臣であるアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子とロシアのアレクサンドル・ノヴァク副首相がリヤドで会談し、市場の均衡を保つOPECプラスの努力について話し合ったと報じた。

「そのニュースが市場の強気筋を刺激した。ここ数日見られていた売りは、ある程度想定されたもの」とアゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は言う。

クレディ・スイスに国内の規制当局が手を差し伸べ、金融市場が広く回復した一方で、米国のジャネット・イエレン財務長官は、国内の銀行システムの健全性が保たれていると議会で証言した。そうしたことも原油価格を押し上げた。

16日は米ドル安となったため、外貨の所有者にとってはドル建て石油が安くなり、需要が増えた。

今週はOEPCも国際エネルギー機関(IEA)も高い原油需要を予想しているが、供給過剰への懸念が引き続き市場にのしかかっている。

IEAは、OECDに加盟する先進国の商業石油在庫が18か月間で最高を記録する一方で、海上輸出に対する制裁にもかかわらず、ロシアの2月の石油産出量がウクライナ侵攻前とさほど変わらないと述べている。

「投資家が引き続き欧米の銀行部門の最新動向を見守る中、市場には安心する空気はない」。シティ・インデックスのシニア金融アナリスト、フィオナ・シンコッタ氏はそう語る。

欧州中央銀行の金利引き上げの決定も、想定通り原油価格の押し下げ要因となった。

OANDAのアナリスト、クレイグ・アーラム氏は「原油取引は引き続き波乱含みであり、他の中央銀行が金利引き上げを続けるとなればなおさらだ」と指摘する。

ロイター

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