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サウジアラビアとマイアミ市、世界に開発青写真を提供:FIIプライオリティのパネル

FII会長でサウジ公的投資基金総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏はマイアミ市のフランシス・スアレス市長と共に、コロナ後の世界の課題を人類がいかに乗り越えられるかを議論した。(スクリーンショット/FIIプライオリティ)
FII会長でサウジ公的投資基金総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏はマイアミ市のフランシス・スアレス市長と共に、コロナ後の世界の課題を人類がいかに乗り越えられるかを議論した。(スクリーンショット/FIIプライオリティ)
FII会長でサウジ公的投資基金総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏はマイアミ市のフランシス・スアレス市長と共に、コロナ後の世界の課題を人類がいかに乗り越えられるかを議論した。(スクリーンショット/FIIプライオリティ)
FII会長でサウジ公的投資基金総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏はマイアミ市のフランシス・スアレス市長と共に、コロナ後の世界の課題を人類がいかに乗り越えられるかを議論した。(スクリーンショット/FIIプライオリティ)
FII会長でサウジ公的投資基金総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏はマイアミ市のフランシス・スアレス市長と共に、コロナ後の世界の課題を人類がいかに乗り越えられるかを議論した。(スクリーンショット/FIIプライオリティ)
FII会長でサウジ公的投資基金総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏はマイアミ市のフランシス・スアレス市長と共に、コロナ後の世界の課題を人類がいかに乗り越えられるかを議論した。(スクリーンショット/FIIプライオリティ)
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31 Mar 2023 06:03:25 GMT9
31 Mar 2023 06:03:25 GMT9
  • FII会長でサウジ公的投資基金総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏はマイアミ市のフランシス・スアレス市長と共に、コロナ後の世界の課題を人類がいかに乗り越えられるかを議論した
  • ルマイヤン氏は、経済・社会を十分に診断すれば世界のどこでも進歩は達成できると述べた

ダニエル・ファウンテン

マイアミ:サウジアラビアにおいて国レベルで、そしてマイアミにおいて市レベルで実施されている経済・社会改革は、世界に進歩と発展のモデルを提供している。30日に開幕した会議「FIIプライオリティ」でそのような議論がなされた。

FII会長でサウジ公的投資基金(PIF)総裁のヤセル・アル・ルマイヤン氏はマイアミ市のフランシス・スアレス市長と共に、ウクライナ戦争、世界各地での経済危機の可能性、壊滅的な気象災害、生活費の高騰といったコロナ後の世界の課題を人類がいかに乗り越えられるかを議論した。

スアレス市長は、自分は就任以来、減税、治安への投資、未来テクノロジー産業の市への誘致などを通してマイアミ経済を変革してきたとしたうえで、それらの取り組みにはサウジアラビアのビジョン2030を通した変革との類似点があると述べた。

ルマイヤン氏はそれに同意し、サウジアラビアがビジョン2030を立ち上げてそうしたように、ベンチマーク、目標、主要なパフォーマンス指標を設定して経済・社会を十分に診断すれば世界のどこでも進歩は達成できると語った。

「(その計画は)非常に困難だが実現可能だ」と同氏は述べた。「政治的意志、適切なプロセス、適切な人材が必要だ。それらのおかげで今のところ上手く行っている。2030年までに全ての目標を達成したいと考えている」

ルマイヤン氏は、サウジアラビアにおいて特定の指標から見て既に予定よりも早く成し遂げられた進展について強調した。2020年の女性雇用率37%達成(当初の予定+7ポイント)や、2022年のGDP成長率8.7%達成(IMF予想+1.2ポイント、G20で最高の成長率)などだ。

また、今週サウジアラビアの全国失業率が初めて9%を下回ったことを踏まえ、ビジョン2030が単なる雇用創出ではなく「質の高い」雇用を創出しようとしていること、またそれがこれまで以上に若い労働力を確保するために重要であることについてもしきりに強調した。

さらに、PIFは「ビジョン2030のイネーブラー」だとしたうえで、サウジアラビアのように健全な投資ポートフォリオを持つことが持続可能な進歩と発展のカギだ述べた。

PIFの資産は現在6500億ドル相当だが、2025年までに1兆ドル、2030年までに2~3兆ドルに拡大される計画だという。

ルマイヤン氏はサウジアラムコ会長として、同社のグリーンエネルギー目標や二酸化炭素排出量削減実績の概要を説明しつつ、一部の国の化石燃料に対するアプローチは非現実的なクリーンエネルギー目標を追い求める結果として真の発展の実現可能性を脅かしていると警鐘を鳴らした。

「石油、天然ガス、化石燃料はそんなに悪いものではない」と同氏は述べた。「探査に投資すべき理由についてなら何日間でも語れる。我々は長期的視野を持つべきであり、帰結を考えることなく特定の理想やイデオロギー(を追い求めるべき)ではない」

同氏は、化石燃料を完全にやめてしまうことは世界の発展・進歩にとって現実的な解決策ではないとしたうえで、二酸化炭素排出量実質ゼロ実現のためのインフラの多くを作るためにまだ石油化学製品や化石燃料が必要であることを考慮すれば従来型のエネルギー源から再生可能エネルギー源への移行はゆっくりとしたプロセスになるだろうと述べた。

同氏は次のように語った。「世界の政府の中には(気候変動対策を理由に)石油・天然ガス企業をいじめた所がある。問題に目を向けてそれを解決しようとするのではなく、単にやめさせようとしたのだ。その後何が起こったか」

「それは石油危機の時に始まった。探査を減らせば供給が減り需要が高まる。再生可能エネルギーに変えたいのは理解するが、化石燃料から再生可能エネルギーへの移行には時間がかかる」

「我々は事態を良くしているのか、悪くしているのか。第一に環境(へのダメージ)の面で、第二に世界の人々がエネルギーを手頃な価格で使用できるかという面で。我々が現在直面している問題はそれだ」

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