
シャープは27日、55歳以上の管理職約700人を対象にした早期退職制度を4月下旬に導入したと明らかにした。同社は2023年3月期の連結決算で6年ぶりの最終赤字に転落したが、「人員削減が目的ではなく、転身の環境を整える福利厚生の一環」と説明している。
今月から募集を開始し、希望者には最大6カ月分の給与を加算する。応募人数の目標設定はない。同社は過去の経営危機の際、一時的に早期退職を募集したことはあったが、制度化したのは初めてという。
シャープは23年3月期、完全子会社化した液晶パネル会社の不振により約2600億円の純損失を計上。今期はコスト削減などを徹底し、黒字転換を目指すとしている。
時事通信