
米議決権行使助言大手のグラスルイスが、日産自動車の株主に対し、内田誠社長の取締役選任議案に反対するよう推奨したことが9日、分かった。気候変動に関する取り組みが不十分だと主張している。日産は27日に定時株主総会を開催する予定。
グラスルイスは、日産が温室効果ガスを排出する世界的な企業にもかかわらず、「取締役会レベルで気候変動に対する取り組みを監督する体制が整っていない」と指摘。こうした不作為が「株主に悪影響を与える恐れがある」として、説明責任を負う内田社長の選任案に反対するよう推奨した。
グラスルイスは、トヨタ自動車の豊田章男会長の取締役選任案に対しても「十分な数の独立した取締役がいない」として反対を推奨している。
時事通信