
リヤド:スイスに本部を置く国際経営開発研究所(IMD)が最新の報告書で明らかにしたところによると、サウジアラビアの金融市場は今年、G20加盟国の競争力指標で7つランクアップして3位となった。
IMD「世界競争力年鑑2023」によると、サウジアラビアのパフォーマンスは、国際的なベストプラクティスを実施するという資本市場庁(CMA)の継続的な取り組みを象徴している
G20 加盟国中、企業取締役指数で第1位となった。資本市場、株主の権利、ベンチャー・キャピタルの各指標では第2位であった。
年鑑はさらに、サウジアラビアが株式時価総額指数で世界第3位になったことも明らかにした。日本、インド、ドイツ、英国、中国、米国などの先進国を上回った。
また、サウジアラビアは12項目の指標のうち9項目で、同報告書に掲載されたアラブ諸国の中でトップであった。
この成果は、関連する国際的なベストプラクティスを実施することにより、資本市場部門の改善と発展に向けた資本市場庁(CMA)の継続的な取り組みの結果として得られたものである。
同庁は、証券取引所、証券保管振替機構、その他の資本市場機関のシャーリア・ガバナンスに関する規制の承認に尽力した。
同庁は、上場企業のための会社法の整備に携わり、事業環境を改善し、追加投資を促進する役割を果たした。
サウジアラビアの資本市場では2022年に新規株式公開が相次ぎ、49社の上場と400億SR(約106 億 6,000 万ドル)の株式資本調達が行われ、サウジアラビア国営石油会社が上場した2019年を除けば、単年度で最多となった。
「サウジアラビアは、世界に開かれた国内外の資本を呼び込むことのできる先進的な資本市場を確立し、経済の資金需要を満たす上で効率的かつ極めて重要な役割を担うことを目指しています」と同庁は声明で述べた。