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BMG経済フォーラム、「リヤド:未来の都市」をテーマに開催

リヤドは2030年万博の開催地に立候補している。(ウィキメディア・コモンズ)
リヤドは2030年万博の開催地に立候補している。(ウィキメディア・コモンズ)
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06 Jul 2023 05:07:05 GMT9
06 Jul 2023 05:07:05 GMT9
  • サウジアラビアの首都リヤドの開発が2030年万博招致の鍵になると見られている
  • サイバーセキュリティの大幅な改善により、投資家にとってサウジアラビアの魅力が高まっている

アラブニュース

ロンドン証券取引所で7月5日、第16回年次BMG経済フォーラムが「リヤド:未来の都市」をテーマに開催された。アラブニュースもメディアパートナーとして参加した。

ロンドン証券取引所の国際事業開発責任者であるトム・アッテンボロー氏は、同証券取引所がリヤドとジェッダに常設オフィスを構えていることを強調し、サウジアラビアのパートナーと英国代表との関係の強さを称賛し、サウジアラビアの「ビジョン2030」とその「エキサイティングな機会」を支援することを約束した。

また、25年前に若手の投資銀行家としてリヤドを初めて訪れたときのことを振り返り、その後、再訪する度に目にした首都リヤドの「成長、エネルギー、イノベーション、起業家精神」の急速な変化に言及した。

経済コラムニストで金融専門家のタラート・ハフィズ氏は同フォーラムで、「2030年万博:リヤドを選ぶ理由」と題した基調講演を行った。

ハフィズ氏は、ビジョン2030の一環としてリヤドで起きている主要な構造変化について概説し、リヤドの発展は2030年万博の招致において重要な役割を果たすだろうと述べた。「リヤドで進む変革を強調し、紹介する絶好の機会でもあります」

同フォーラムでは、サウジアラビアのサイバーセキュリティの大幅な改善により、投資家にとって同国の魅力が増し、この分野の専門家として同国の評判が高まっていることが報告された。

キング・アブドルアジーズ科学技術都市(KACST)のイノベーション実現担当副社長であるファイサル・ハメード氏は、サウジアラビアは2017年にビジョン2030を開始して以来、「グローバル・サイバーセキュリティ・インデックス(GCI)」で46位から2位に上昇したと述べた。

そして、「国家サイバーセキュリティ庁(NCA)とサイバーセキュリティ法はいずれも大きな変化で、その結果、我が国は米国に次ぐ2位となりました」と語った。

セキュリティリスク管理会社ヴァルキリーのマネージングディレクター、デビッド・ウェッブ氏は、投資先としてのサウジアラビアへの信頼は高まっており、それは同社に寄せられる問い合わせの変化にも表れていると語った。

「サウジアラビアは常に、同国への投資には物理的な脅威があるという誤った概念に縛られていました。いわゆる『物騒な隣国』と結びつけて考えられていたのです」とウェッブ氏は語った。

「しかし、現在、特にここ数年、物理的セキュリティの問題から、サイバーセキュリティに強いかどうかという問題へと移行しつつあり、現在、サウジアラビアへの投資は絶好のタイミングであるため、私たちはいつも同国への投資に賛成しています」

ヴァルキリーのサイバーセキュリティ担当ディレクター、グルプリート・タシー氏は、サイバーセキュリティについてアドバイスする際、同社は常に顧客に対し、サイバーセキュリティを組み込んで、将来性を確保する必要があると伝えていると述べた。

同氏はさらに、「サイバーセキュリティは後付けではなく設計に組み込まれている必要があり、世の中に存在するサイバー脅威について従業員に説明する必要があります」と語った。

「このような考え方が、サウジアラビアでは後付けではなく、当初からあることがわかり、それは非常にすばらしいことです」

ファッションブランド「Honayda」の創業者兼クリエイティブディレクターのホネイダ・セラフィ氏は、サウジアラビアのファッション分野は活況な投資機会を提供していると述べた。

すでに20万人を雇用し、国内総生産の1.4パーセントを生み出しているホネイダ・セラフィ氏は、サウジアラビアのファッション分野への有望な投資家を探し求める中、サウジアラビアは2030年までにこの業界の経済効果を2パーセントに引き上げることを目指していると語った。

「サウジアラビアはあらゆる分野で成長しており、ファッション分野には本当に大きな可能性があり、投資家にはブランドだけではなくインフラに対しても投資機会があります」とセラフィ氏は語った。

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