アブダビ時事:岸田文雄首相は17日午後(日本時間同)、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでムハンマド大統領と会談した。UAEが今年11月に開幕する国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の議長国であることを踏まえ、「脱炭素化やクリーンエネルギーに関する協力を強化し、COP28の成功に向け国際社会を主導する」とうたった共同声明を発表した。
声明は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を、両国が堅持していくことを確認。同条約の全締約国に対しても、目標実現に向けた取り組み強化を求めた。
首相は会談で、水素やアンモニアなど脱炭素燃料の技術協力推進について、ムハンマド氏と合意したい考えだ。
日本とUAEは今年5月、防衛装備品・技術移転協定に署名しており、両首脳は安全保障分野の協力についても意見交換。両国がともに国連安全保障理事会の非常任理事国を務めていることから、安保理での連携も申し合わせるとみられる。
時事通信