Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • イエメンの石油タンカー「セイファー」の石油回収作業を開始すると国連が発表

イエメンの石油タンカー「セイファー」の石油回収作業を開始すると国連が発表

FSOセイファーは、イエメンのラス・イサ沖に係留され、2023年5月30日に国連主導で開始される回収作業を待っている。(ロイター)
FSOセイファーは、イエメンのラス・イサ沖に係留され、2023年5月30日に国連主導で開始される回収作業を待っている。(ロイター)
Short Url:
31 May 2023 03:05:25 GMT9
31 May 2023 03:05:25 GMT9
  • 「作業の開始に立ち会えることを大変嬉しく思っています」と、デビッド・グレスリー国連イエメン常駐・人道調整官が語った。

ドバイ:イエメン沖に停泊中の老朽化した石油タンカーから110万バレルの石油を回収する作業は、火曜日に技術支援船が現地に到着した後、まもなく開始されると国連が発表した。

国連当局者は何年もの間、紅海とイエメンの海岸線が危険にさらされていると警告してきた。石油タンカー「セイファー」は、1989年にアラスカ沖で発生したエクソン・バルディーズ号の事故と比較して、四倍の原油を流出させる可能性があるからだ。

ボスカリス/SMITの技術チームを乗せたタンカー「エヌデバー」は、イエメンのラス・イサ沖にあるタンカー「セイファー」の側に配置済みであると、デビッド・グレスリー国連イエメン常駐・人道調整官はエヌデバーの船上からTwitterで述べた。

イエメンでの戦争により、2015年にセイファーの整備作業は中断された。船体の構造は完全性が著しく損なわれており、爆発の危機に瀕していると国連は警告している。

国連は、セイファーから石油を除去し、4月初旬に中国を出航した代替タンカー「ノーティカ」に移し替えるために必要な1億2900万ドルを調達するため、資金調達に乗り出し、クラウドファンディングを開始するなどしていた。

回収作業は、石油の所有者が不明なため、その売却で賄うことはできない、と国連は発表している。

国連はまた、イエメンのTwitterアカウントで「海での作業はまもなく開始される。工程を完了するには、追加資金が引き続き重要である」と述べた。

ロイター

特に人気
オススメ

return to top