
ヨハネスブルグ:ロシアのプーチン大統領は火曜日、BRICS諸国間の貿易を米ドルが支配する時代は終わると語った。
プーチン大統領は、BRICS首脳会議で、加盟国が貿易をドルから自国通貨に切り替えることを議論し、BRICS新開発銀行が重要な役割を果たすと述べた。
「我々の経済関係の脱ドル化の客観的で不可逆的なプロセスは勢いを増している」と述べた。
南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領が、中国の習近平国家主席、インドのナレンドラ・モディ首相、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領、その他約50人の首脳を招いているヨハネスブルグでは、警備が強化されている。
サウジアラビアのファルハーン・ビン・ファイサル外相は、サミットでサウジアラビアの代表団を率いている。このサミットでは、欧米主導の国際秩序に対抗するため、新興経済大国によるBRICSがその発言力を主張しようとしている。BRICSのメンバーであるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカは、世界人口の40%以上を占めている。
プーチン大統領は、国際刑事裁判所の逮捕状が出ているため直接出席できず、ビデオで演説した。同大統領は、サミットが世界人口の大半の願望を満たす方向にあると述べた。
「われわれは、平等、パートナーシップの支援、互いの利益の尊重という原則に基づいて協力する。これがわれわれの同盟の未来志向の戦略的方針の本質であり、世界共同体の主要部分、いわゆるグローバル・マジョリティーの願望を満たす方針である」と述べた。
プーチン氏がドルを拒否しているにもかかわらず、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領は、BRICS共通の貿易通貨は、あくまでも新興国間の貿易を緩和することを目的としていると述べた。「われわれはG7やG20、アメリカに対抗したいわけではない。「私たちはただ、自分たち自身を組織化したいだけである」。
ルーラ大統領はまた、他の国々が同盟に参加することに賛成であり、新メンバーの候補としてインドネシアを挙げた。
3日間にわたるサミットでは、保健、教育、気候変動などの分野で、より多くの経済協力や協調を求める声が聞かれる。
南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は、プレトリアで習近平国家主席と個別に会談し、「南アフリカとアフリカが求めるグローバル・ガバナンス機構、特に国連安全保障理事会の改革に対する中国の支持」を求めていると述べた。