ソウル:北朝鮮は日本との対話に関心がないと、国営メディアKCNAは崔善姫外相の発言を引用して金曜日に報じた。
岸田文雄首相は、北朝鮮の金正恩委員長と「いかなる前提条件もなしに」会談を行いたいと述べ、数十年にわたる緊張を和らげようと、20年ぶりの首脳会談実現に向けた努力を自ら監督している。
しかし北朝鮮は、日本との首脳会談に興味はなく、いかなる会談も拒否すると述べており、日朝関係に雪解けはないことを示している。
KCNAによれば、崔氏はまた、平壌は日本人拉致被害者問題に協力するつもりはないと述べ、北朝鮮は日本の主権への干渉に「鋭く反応する」と付け加えた。
「解決できない問題になぜ執拗に固執するのか理解できない」と崔氏は岸田首相を指してKCNAから引用された。
北朝鮮は2002年、数十年前に日本人13人を拉致したことを認めた。その後、5人の拉致被害者とその家族は日本に帰国し、他の拉致被害者は死亡したとしている。
しかし、日本のメディアによれば、日本は17人の日本人が拉致されたと考えており、戻らなかった人々の運命について調査を続けているという。
北朝鮮の李竜南(リ・リョンナム)駐中国大使もまた、日本とはいかなるレベルの会談もないと述べたと、KCNAの別の報道が伝えた。
李大使は声明の中で、北京の日本大使館の職員が北朝鮮大使館の参事官に電子メールでの接触を提案したと付け加えた。
「朝鮮民主主義人民共和国と日本側との間では、いかなるレベルの会談も行われないという姿勢を改めて明確にする」と、KCNAの報道で引用された。
金正恩委員長の強力な妹である金与正(キム・ヨジョン)氏は、日本が “過去にとらわれることなく 新たなスタートを切る準備ができている場合に限り、会談を歓迎する”と述べている。
日朝関係は、2000年代初頭の北朝鮮による日本人拉致問題、1910年から1945年までの日本による朝鮮半島占領、強制労働や性奴隷の使用などの問題をめぐって緊張してきた。
日本と北朝鮮はまた、平壌の核・ミサイル開発をめぐっても衝突しており、北はここ数ヶ月で何度も発射実験を行い、ソウルとワシントンからの新たな制裁を促している。
ロイター