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ソーシャルメディアが日本人女性を人力車の世界へ

体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。(ロイター)
体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。(ロイター)
体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。(ロイター)
体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。(ロイター)
体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。(ロイター)
体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。(ロイター)
体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。(ロイター)
体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。(ロイター)
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27 Sep 2023 04:09:56 GMT9
27 Sep 2023 04:09:56 GMT9

東京では男性中心の職業である人力車夫(俥夫/しゃふ)が、固定観念に打ち勝とうとする日本人女性を惹きつけている。

東京、夏の炎天下。人力車夫の秋元優花(あきもと ゆか)さんは、息を切らしながら通りを颯爽(さっそう)と駆け抜ける。2人のフランス人観光客が、彼女が引く黒い2輪の座席から観光を楽しんでいる。

45分のツアーが終わると、21歳の彼女は客に深々と頭を下げ、清潔な布を巻いた水ぶくれのできた手のひらを差し出して、カップルの降車を手助けする。紅潮した顔から、汗が流れ落ちる。

秋元さんは東京で人力車を引くことを選んだ数少ない女性の一人だ。彼女は、ソーシャルメディアを通じて男性中心のこの職業に惹かれた。今では、数少ない女性俥夫たちは国内外から強い支持を得るようになった。

「最初はとても大変だったことは否定しません」と彼女は言う。人力車の重さは最大で250キログラムにもなる。「私は特に運動も得意ではなく、荷車はとても重く感じました」

今、彼女はこの仕事が大好きで、体力が続く限り働きたいと言う。首からひもで下げた札には「あきらめたくない」と書かれていた。

秋元さんは、東京ディズニーランドに就職する予定がパンデミックによって頓挫した後、2年前に「東京力車」に入社した。主に浅草の観光地で営業している同社によると、現在90人いる俥夫の約3分の1が女性で、さらに多くの女性を募集しているという。

「最初に入った女性はクールでした」と、東京力車の西尾竜太社長は語る。「私たちが彼女の動画をSNSにアップして以来、多くの女性がその影響を受けて入社してくれました」

「今後は女性が働きやすく、活躍しやすい場所を作っていきたいと思います」と彼は付け加えた。

足袋

秋元さんと仲間の俥夫は天候に関係なく、伝統的な足袋を履いて、1日平均20キロを歩き、あるいは走る。

体力に加え、俥夫は東京を知り尽くしていなければならない。また、観光のために人力車に乗る観光客の心をつかむ術も心得ていなければならない。

東京力車によると、最も人気のある俥夫の月収は100万円を超え、これは全国平均月収の約3倍にあたる。また、すべての採用希望者のうち10%未満が採用されているとも付け加えた。

俥夫たちはソーシャルメディアで積極的に宣伝し、依頼するリピーターを獲得している。

そして、大学生の櫻井夢栞(さくらい ゆめか)さんが東京力車に入社したのも、そうしたソーシャルメディアへの投稿がきっかけだった。

「女性が一生懸命練習して人力車の引き手になっている動画をたくさん見ました。彼女たちは、がんばれば私にもできるという自信を与えてくれました」と20歳の彼女は語った。

友人や家族の反対を押し切り、4カ月の訓練を経て、櫻井さんは人力車で乗客を運ぶことに誇りを持てるようになったという。

9年の経験を持つベテランの矢野汐織(やの しおり)さん(29)は、仕事と家庭を両立させている。

元フィットネスインストラクターの彼女は、出産を機に4年間休業した。現在は1日8時間人力車を引いたあと、娘を保育園に迎えに行き、帰宅後は夕食を作り、家事をこなす。

「この仕事は見た目こそ華やかですが、男性俥夫が優先されるなど、辛いこともありました」と矢野さんは言う。それでも彼女は、楽しいから仕事を続けると言う。

東京力車の西尾社長は、「女性はこんな肉体的にきつい仕事をするべきではない」と苦情を受けることもあるという。また、女性の引き手がセクハラにあったり、男性客からその知識を疑われたりすることもあるという。

「私たちは男性も女性もまったく平等に扱っています」と西尾社長は言う。「女性たちも男性と同じように扱われたいと言っています。実際、彼女たちの多くは男性よりもタフですよ」

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