
トヨタ自動車が27日発表した2023年1~11月の世界生産台数は前年同期比10.8%増の923万1068台だった。1カ月を残して年間で過去最高だった19年の905万3517台を更新した。半導体の供給不足が緩和し、需要回復を背景に日本や北米で生産を伸ばした。
このうち国内生産は27.3%増の309万9950台となり、トヨタが雇用維持などに必要とする300万台の大台を達成した。海外生産は4.0%増の613万1118台だった。トヨタは11月の世界生産も月間として過去最高だった。
トヨタを含む自動車大手8社が同日発表した11月の国内生産台数は、合計で前年同月比12.8%増の81万台と11カ月連続で前年を上回った。海外と合わせた世界生産は13.0%増の238万台。国内生産はダイハツ工業を除く7社で増加した。
海外生産のうち、中国では22年に新型コロナウイルス感染再拡大で落ち込んでおり、その反動からトヨタと日産自動車がそれぞれ7カ月ぶりに前年同月を上回った。ホンダも6カ月ぶりにプラスに転じた。
好調な生産を受け、11月の世界販売は全体で12.7%増の213万台だった。トヨタの世界販売は11月として過去最高だった。
時事通信