• 米国のスターリング選手は5ラウンドの末、同門のチェイス・フーパー選手をスプリット判定で破った。

アラブニュース

アブダビ：20日の夜、アブダビのムバダラ・アリーナで開催された第2回アブダビ・エクストリーム選手権は、その晩のメインイベントで元UFC王者のアルジャメイン・スターリングが、同門のUFC選手チェイス・フーパーを5ラウンド3分のノーギ戦で破り、グラップリングのウェルター級王座を獲得した。

23勝の記録を持つ米国のスターリング選手は、さまざまな世界大会で13勝を挙げている同門のフーパー選手にスプリット判定で勝利を収めた。

「フーパーとはいい試合だったし、それは予想できたこと。この試合で、彼は僕より大きかったし、僕は階級を上げようと移行を試みているところだったので、MMAやBJJの試合で自分が本当にグラップリング選手として優れているのかを確かめるのに、そんな相手と対戦するのは自分のスキルを試す最高の方法だった。全員一致の判定で勝ったと思ったけど、柔術だからね。サブミッション狙いは理解できるから、もう一度見直さなくちゃいけない。またここに来て、もっと多くの相手に勝つことを楽しみにしている」とスターリング選手は話した。

本イベントには、シェイク・ザーイド・ビン・ハリーファ・ビン・スルタン・アール・ナヒヤーン駐カタールUAE大使、シェイク・ムハンマド・ビン・アイサ・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン氏、UAE柔術連盟会長でインターナショナル・ビジョン・スポーツ・マネージメント（IVSM）社会長のアブドゥルムネム・アール＝サーイド・ムハンマド・アール＝ハシュミ閣下が出席した。

ADXC 2は、IVSM社と技術パートナーであるアブダビ柔術プロが主催しており、去年11月の第一回で成功を収めた後、今回は柔術とグラップリングで14試合が行われた。3月2日には、ブラジルに場所を移して第3回大会が開催される予定だ。

メインイベントの前に行われた柔術ミドル級戦では、ポルトガルのブルーノ・リマ選手がマヌエル・リバマール選手をノックアウトし、勝利を収めた。同じく柔術のメインイベントでは、ウェールズのフィオン・デイヴィス選手がグラップリングのキャッチ級1回戦でブラジルのルアナ・ピニェイロ選手をわずか51秒でサブミッションで破り、今大会最速の試合となった。

この日の夕方には、モハメド・アル＝スワイディ選手が韓国のチュ・ソンヒョン選手に決定的勝利を収め、本選手権の開始以来、初のUAE出身チャンピオンとなった。

「ADXC 2の成功に対する幅広い反響に満足している。地元や海外のトーナメントに加えて重要なイベントとなっている」とアール＝ハシュミ氏は述べた。

「本大会は、世界中の柔術、グラップリング、マーシャルアーツファンの注目の的となっている。このトーナメントは当初、選手たちに最高の施設の一つで自分のスキルを披露し、闘技場の中で競い合う機会、楽しみや興奮、そしてユニークな体験を提供しつつ、総合格闘技の世界にUAEの新製品を紹介するために創立された。本トーナメントには、特に各階級で国際的に活躍する著名なエリート選手が参加しており、熱気に満ちている」。

「3月2日にブラジルで開催される予定の次回大会に向けて、新たなパートナーの協力のもと、今後も引き続き準備を進めていく。我々の目標は、成功を持続させ、このトーナメントが創立された目的を達成することだ。特に、過去2回の大会にUAE国内チャンピオンが何人も参加し、その才能を称賛に値するレベルで披露したことを踏まえ、この傾向を今後の大会でも必ず維持していく」と彼は付け加えた。

アブダビ世界プロ柔術選手権2023で金メダルを獲得し、全員一致の判定でリバマール選手に勝利を収めたリマ選手は、自分の夢を実現させてくれたUAEに感謝した。

彼は「ADXCの準備は最初から始まっていました。私たちがやったことは全て、私がずっと（そのために）準備してきた、あの勝利の瞬間に結実しました。大したことは起こっていません。土に種を蒔くと、大してことは何も起こらず、その後も同じような感じで、ただ木が育ち、やがて実をつけるようなものです。今、私はその実を味わっているところです。とても素晴らしいですが、長い長い道のりでした」と語った。