

東京:2011年に発生した津波による福島第一原子力発電所事故で、多額の損害を被ったとして東京電力の株主が旧経営陣に会社への賠償を求めている裁判が今週、東京高等裁判所で始まった。
津波の際に原発を守る適切な措置を取っていなかったとして、1年前に旧経営陣に命じられた1000億ドル近い賠償金に対して、旧経営陣側も控訴していた。
経営陣側の弁護団は、国の地震調査研究推進本部による「長期評価」の中で津波対策の強化が勧められていたものの、「津波対策を義務づけるに足りる信頼性はなかった」として、責任の一部を否定した。
原告の1人が原発事故後の苦しみについて意見陳述を行った。