UAEのレストラン「Zuma」、「Roka」、「Mimi Kakushi」の一流シェフ5人からなる一行が、中東における日本の水産物のプロモーションを目的としたジェトロ主催のツアーで、3月に10日間日本を訪れた。
シェフたちはまず北海道を訪れ、紋別市にある大手水産会社、丸海水産の最先端施設を見学した。
あるシェフは炉端焼きを試食し、「パック詰めされた水産物の味の良さに感動しました」と感想を述べた。
岩手県に移動した一行は、玄匠栄北日本水産のアワビ養殖の先進性を目の当たりにした。また、特殊なCAS凍結技術を駆使し、魚介類の風味をそのままに輸出する「三陸とれたて市場」も見学した。シェフは「中東市場において、これらの製品に大きな可能性を感じました」と語った。
水産大手のマルハニチロのスタッフと一緒にマグロの養殖場に行き、実際の漁獲工程を体験したのもハイライトだった。
シェフたちは、夜明け前に東京の巨大な豊洲魚市場で行われる有名なマグロの競りにも立ち会った。「とても忘れられない、充実した経験でした」と代表団の一人は語った。
UAEのシェフたちは、JETRO主催の旅行中、東京の有名なかっぱ橋道具街を探索し、日本各地の郷土料理を試食した。「日本の魚介類に関する話をお客様に伝えるための貴重な知識と新しいアイデアを得ることができました」と別のシェフは付け加えた。
日本食の人気が中東全域で急速に高まる中、今回の実地体験は、シェフたちに「日本産の高級魚介類をUAEのレストランで広めるための新たな見識」を与えた。