
クリスティアーノ・ロナウドのシーズンは涙で幕を閉じた。金曜日にジェッダのアブドゥラー国王スポーツ・シティで行なわれた国王杯決勝は、2時間にわたる熱戦の末に1-1で終わり、PK戦の末にアル・ヒラルがアル・ナスルを5-4で破り、リーグ戦とカップ戦のダブル優勝を達成した。
ゴールキーパーのヤシーヌ・ブヌーは、リヤドのライバル同士の激しい戦いの結末で、2本のスポットキックをセーブしてヒーローとなった。アレクサンダル・ミトロビッチの先制ゴールがあり、リーグ王者はサウジアラビア最高峰のカップ戦で11回目の優勝を達成したかに見えた。そして後半、アイマン・ヤヒヤの同点ゴールが決まり、試合は延長戦にもつれ込んだ。
後半開始早々、アル・ナスルのGKダビド・オスピナが最初に退場した。この時点で、アル・ヒラルの名前がカップに載ることは確実と思われたが、試合終了間際、セントラル・ディフェンダーのアリ・アル・ブライヒとカリドゥ・クリバリがレッドカードを受けた。
ロナウドとそのチームメイトたちは、アル・ヒラルに次ぐ2位でリーグ戦を終えた。
Saudi Arabia’s Crown Prince Mohammed bin Salman presents the King's Cup medals and trophy to the champions.#KingCup | @KingCupSApic.twitter.com/I5Gb9Dw903
— Arab News | Sport (@ArabNewsSport) May 31, 2024
サディオ・マネは6分に至近距離からシュートを放つなど、序盤の攻防で絶好のチャンスを得た。しかし、その数秒後、ミトロビッチは、アル・ヒラルのトレードマークである冷酷な効率性でイエローズにチャンスを逃した代償を払わせた。このセルビア人ストライカーは、マルコムが右サイドから絶妙のクロスを上げると、ファーポストで待ち構えていた。
そのわずか3分後、アル・ナスルに同点の絶好機が訪れたが、オタビオがエリア内からシュートを放ち、わずかに枠を外れた。その直後、ヤヒヤのシュートはアル・ブライヒにクリアされ、ロナウドの低いシュートはブヌーの足に阻まれた。
Al Hilal lift the most prestigious cup, presented by Saudi Arabia's Crown Prince Mohammed bin Salman.#KingCup | @KingCupSApic.twitter.com/tVKpeOxtGS
— Arab News | Sport (@ArabNewsSport) May 31, 2024
モロッコのGKはその直後にも活躍し、39歳のポルトガルのスーパースターが放ったシュートを押し込み、そのリバウンドからオタビオが放ったヘディングシュートをセーブした。アル・ナスルにとって、前半はフラストレーションの溜まる時間だった。
後半開始直後、ロナウドが今シーズンのゴールとなりかけたが、完璧に近いオーバーヘッドキックはポストに弾かれた。
再開から8分後、マルコムがゴール前に侵入した。オスピナはエリア外に出てきてボールを扱い、レッドカードをもらった。
しかし、アル・ナッスルは試合を振り出しに戻そうと全力を尽くし続け、ロナウドもフリーキックでブヌーの好セーブを誘った。しかし、バロンドールを5度受賞しているロナウドは、ますます苛立ちを見せていた。
ミトロビッチのシュートは、交代出場のGKワリード・アブドゥラーしか倒せず、わずかにポストを越えた。
そして90分終了から3分後、アル・ブライヒがサミ・アル・ナジェイに頭突きを食らわせたとして退場となり、アル・ナッスルに救いの手が差し伸べられた。
ヤヒヤはすぐさま至近距離からヘディングでゴールに押し込み、黄色いシャツを着た大勢のファンの間で熱狂的な歓声が沸き起こり、試合は延長戦に持ち込まれた。
延長戦の第1ピリオドでは、人数が減ったこともあり、ピッチにスペースができた。しかし、両チームとも重要なゴールを奪えない時間が長引けば長引くほど、PK戦で決着がつくのは必至と思われた。そしてその通りになった。
ルベン・ネヴェスが最初のシュートキックを外したが、アレックス・テレスも外した。ブヌーはアリ・アル・ハッサンとメシャリ・アル・ネメールのシュートをセーブし、アル・ヒラルに新たなトロフィーをもたらし、ロナウドは絶望に打ちひしがれた。