

北九州:日本が記録的な観光客で賑わう中、日本の密な魅力のひとつであるハイテク・トイレが、世界の高級バスルームの必需品になりつつある。
政府の調査によると、温水洗浄便座と精密なスプレー技術を備えたビデトイレは、80%以上の家庭に設置されている日本では当たり前のものだ。
ドレイク、カーダシアン一家、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスといったA級ビデ・ファンに牽引され、海外、特に米国で販売が急増している。
「トイレ機能の世界的な革命」の火付け役となったという電動ビデのパイオニアである日本のTOTOによれば、トイレの海外売上高は2012年の1000億円(6億7300万ドル)からおよそ倍増したという。
パンデミックは、住宅リフォームブームをもたらしただけでなく、トイレットペーパーの代替品を求める細菌に敏感な消費者にも追い風となった。
国際事業を統括するTOTOの田村 信也シニアエグゼクティブはAFPに対し、ブランドの成長は口コミによるものだと語った。
圧力や温度を調節できるトイレのジェット水の仕組みを初めて知った人は、「気持ちのいいものではないというイメージがある」という。
しかし、「言葉でその良さを説明することはできません。体感してください」と田村氏は言う。
「しばらくすると、ほとんどのユーザーはこれなしでは生きられなくなります」
同社の住宅設備機器の海外売上高は現在、日本の3分の1以下である。
同社は米州での売上を2年間で19%増やし、「確固たる地位を確立」し、中国での緊急需要の減少を補いたいと考えている。
しかし、より多くの人々が清潔なお尻を求めるようになり、米国の競合他社がTOTOや、パナソニックやLIXILといった日本の先駆者に挑戦している。
AFP