
パリ:水曜日のパリ五輪体操男子総合で、日本の岡慎之介が優勝した。
元ジュニア世界チャンピオンの岡は、中国のチャン・ボヘンとシャオ・ルオテンを抑え、合計86.832点で優勝し、自身初のオリンピックで3日ぶり2個目の金メダルを獲得した。
ディフェンディング・チャンピオンの橋本大輝(日本)は鞍馬の演技中に転倒し、6位に終わった。橋本の奮闘にもかかわらず、月曜日の団体決勝で土壇場での見事な逆転劇を見せ、最後の回転で中国に競り勝った日本にとっては、またしても甘い一夜となった。
橋本と並んで優勝候補の筆頭に挙げられていた張本は、床運動で不安定なスタートを切り、力強いフィニッシュにもかかわらず金メダルを逃した。張本は、20歳の岡と橋本を抑えて予選を勝ち抜いていた。
15歳でジュニアの世界タイトルを獲得した岡は、優勝候補のミスを最大限に利用した。鞍馬のルーティンをしっかりとこなし、2回転を終えてトップに躍り出ると、跳馬で驚異的な粘りを見せた。残る2種目、平行棒と鉄棒でも見事な演技を見せた。
張本は岡と橋本を抑えて予選を支配していた。
この3人はトップグループでスタートした。橋本は、クリーンなパスとスタックした着地を織り交ぜた素晴らしい床演技でブロックを降りた。張本は、2回目のパスで両手と両膝をついて着地し、マットにバウンドするという不安定なスタートを切った。
この珍しいミスにより、彼は日本のライバルに1点以上の差をつけられた。しかし、橋本がバランスを崩して鞍馬から転げ落ちた。橋本は両手を頭の後ろに回して悔しがり、演技を終えた後、予選のときと同じ右肩のマッサージを受けた。
張本も体の不調に悩まされていたようで、左腕のマッサージを終始定期的に受けていた。
張本は最後まで懸命に戦い、平行棒で15.300点を出して再び優勝争いに加わり、高棒で14.633点を出して有終の美を飾った。しかし、これはあまりにも遅く、0.233点差で金メダルを逃した。
橋本と張本は過去3年間、手に汗握るライバル関係を築いてきた。張本は2021年に橋本を抑えて総合の世界チャンピオンになり、翌年には張本を破って世界タイトルを獲得した。しかし、最近トップに返り咲いた岡がスポットライトを浴び、日本にオリンピック総合4連覇をもたらした。
ウクライナ戦争のため、強豪ロシアの選手はいなかった。
女子総合決勝は木曜日に行われる。シモーヌ・バイルズと彼女のアメリカのチームメイトであるサニ・リーは、オリンピック総合優勝者同士として初めて対戦することになる。
AP