



ディオール、フェンディ、ルイ・ヴィトン、ジバンシィを所有するフランスの高級品グループLVMHは、化粧品製造ユニットの転用による無料のハイドロアルコールジェルの生産と分配、およびフランスの保健当局に向けて中国の製造業者から数百万枚のサージカル(医療用)マスク調達等、ウイルスとの戦いのための多数の連帯イニシアチブを追求している。
最近では、LVMHはフランスが現在直面しているサージカルマスク不足への対処を支援することを約束した。これに対応し、ルイ・ヴィトンはノンサージカル(一般用)マスク数十万枚の生産を開始した。
ルイ・ヴィトンはCOVID-19との戦いを支援する取り組みとして、個人用防護具の確保により最前線にいる医療従事者の安全を保護するため、フランスのマルサズ、サン・ドナ、サン・プルサン、デュシー、サント・フロランスのアトリエを転用し、300人の職人を動員して代替マスクの生産を増産する。
ルイ・ヴィトンのマスク生産のための材料は、一般用マスク製造のためにブランドと協業する織物産業の地域ネットワーク「モードグランドウエスト」により供給される。
ルイ・ヴィトン会長兼CEOのマイケル・バークは今週、職人22人がマスク製造のために自主的に駐在している同ブランドのサント・フロランスのアトリエを訪れ、マスク生産開始に立ち会った。
「フランスの重要なメゾンであるルイ・ヴィトンは当社が貢献できることとして、最も(ウイルスの危険に)晒されている人々を保護するために、地域に無償で配布するマスク数千枚の生産にコミットしたいと考えています」と、バークは語った。
「これは織物産業の地域セクターとの素晴らしい共同作業により実を結んだものです」と、バークは付け加えた。