• 旧正月は世界中のディアスポラ・コミュニティによって祝われる主要な祭りである。
• 巳は十二支の12の動物のひとつで、ちょうど終わった辰年に続くものである。

北京： 旧正月のお祭りと祈りが、水曜日、アジアとモスクワを含む世界各地で巳年の始まりを告げた。

香港の黄大仙（ウォンタイシン）道教寺院では、本堂前の線香立てにいち早く線香を立てようと、真夜中前の数時間に数百人が列を作った。

「家族に祝福がありますように。ビジネスがうまくいくように。国のために祈り、人々の平和を願う」。毎年旧正月の前夜にこの寺を訪れるミン・ソさんは、「来年がより良い年になりますように」と語った。

旧正月は、中国では春節、ベトナムではテト、韓国ではソルラルと呼ばれ、世界中のディアスポラ社会で祝われる主要な祭りである。中国の十二支の12の動物のひとつである蛇は、終わったばかりの辰年に続くものだ。

マレーシアの首都クアラルンプールにある関帝廟の外では、爆竹のポポポポーンという音が新年を迎え、太鼓や小さなシンバルのリズミカルなビートに合わせて獅子舞が続いた。

線香を手にした華人たちは、寺院の中で数回お辞儀をした後、精巧な金色の壺に線香を刺し、燃えさかる先から煙が上がった。

毎年恒例の世界最大の民族大移動と言われるこの8連休には、大都市で働く多くの中国人が帰省する。中国の首都、北京はちょっとしたゴーストタウンと化し、多くの店が閉まり、普段は混雑している道路や地下鉄も空っぽになった。

伝統的に、中国人は大晦日に自宅で家族で夕食をとり、旧正月には「寺の縁日」を訪れてパフォーマンスを見たり、ブースでお菓子やおもちゃ、その他の装身具を買ったりする。

多くの中国人は長期休暇を利用して国内外を旅行する。Trip.comを運営するオンライン予約会社のCtripによると、今年最も人気のある海外旅行先は、日本、タイ、香港、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、アメリカ、韓国、マカオ、ベトナムだという。

火曜の夜、モスクワで10日間の旧正月祭りの幕開けとなった、太鼓奏者、仮装したダンサー、大きな龍と蛇の像を掲げたカラフルな行列に、ロシア人は歓声を上げ、手を振り、スマートフォンで写真を撮った。

中露両政府は2022年以降、世界秩序におけるアメリカの支配に対抗するため、関係を深めてきた。

来場者はロシア語で「新年おめでとう」と叫び、民族パフォーマンスや軽食や美術品を売るブースなど、モスクワで中国の食べ物や文化を体験できることに喜びを表した。

AP