
鈴鹿:4度の世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンがポールポジションからチェッカーフラッグを受け、マクラーレンのランド・ノリスを2位に抑えて2025年シーズン初優勝を飾った。
オランダのレッドブルドライバーは、マクラーレンのチームメイトであるオーストラリアのオスカー・ピアストリを3位で抑え、イギリス人のノリスに約1.5秒差をつけてフィニッシュラインを通過した。
鈴鹿の路面は湿っていたが乾いており、フェルスタッペンは日本GPで4連勝を飾るとともに、ドライバーズランキング首位のノリスとの差を1ポイントに縮めた。
ノリスは3レースを終えて62ポイント、フェルスタッペンは61ポイント、ピアストリは49ポイントで3位につけている。
「タフだったよ。マクラーレン勢に激しくプッシュされたよ」とフェルスタッペンは語った。
「すごく楽しかったけど、タイヤをプッシュするのは簡単じゃなかった」
「ポールポジションからスタートできたから勝てたんだ」
フェラーリのシャルル・ルクレールは、メルセデスのジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリのペアを抑えて4位でフィニッシュした。
フェラーリのルイス・ハミルトンは7位で、ウィリアムズのアレックス・アルボン、ハースのオリバー・ベアマンを抑えてRBのイサック・ハジャールが続いた。
角田裕毅はリアム・ローソンの後任としてレッドブルに移籍して初めてのレースで12位入賞を果たした。ローソンは17位だった。
ノリスは、フェルスタッペンがラップレコードを更新して今季初のポールポジションを獲得した予選でレースの勝敗が決したと語った。
2番グリッドからスタートしたノリスは、「今日はマックスがミスなくいいレースをした」
「スタートからフィニッシュまでフラットアウトのレースで、タフだったけど、マックスを追い詰めることはできなかった」
フェルスタッペンとノリスはレース中盤、ピットストップを終えたふたりのトップランナーが接触する一幕があった。
ノリスはフェルスタッペンの横に並んだが、フェルスタッペンは譲らず、ノリスは芝生に追いやられてコースに戻った。
スチュワードはこのアクシデントを検証し、それ以上の調査を行わないことを決定した。
「マックスは、いい意味で、レーシング的な意味で、僕にスペースを与えてくれることを期待していた最後の男だ」と彼は語った。
今季のフェルスタッペンはレッドブルを使いこなすのに苦労しており、オーストラリアGPでは2位、中国GPでは4位に終わった。
しかし、彼は見事なポールラップを記録し、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンがチームをタイトルレースに導いていることを称賛した。
「勝利ほどモチベーションを高めてくれるものはない」
「フェルスタッペンはまるでミスター・モチベーターだ」
「僕らにとってはドライバーズ選手権が最優先だが、コンストラクターズ選手権はもっと難しい」
マクラーレンのダブル表彰台は、コンストラクターズタイトル争いにおけるメルセデスとのリードを36ポイントに広げた。マクラーレンは111ポイント、メルセデスは75ポイントで2位、レッドブルは61ポイントで3位につけている。
フェルスタッペンとノリスがピットインしている間に18歳のルーキー、アントネッリがレース中盤に一時トップに立ち、F1史上最年少のレースリーダーとなった。
アントネッリのピットストップでトップに返り咲いたフェルスタッペンには、レース終了までプッシュする許可が与えられた。
ピアストリは「マックスを捕まえるペースはある」とチームに語ったが、ノリスは2位を譲らず、フェルスタッペンは捕らえられなかった。
AFP