

アブダビ: 世界的に有名な日本人打楽器奏者、加藤訓子が4月17日、日本が今年の名誉国であるアブダビ音楽芸術祭でデビューした。
マリンバ奏者として知られる加藤は、技術的な熟練と情感の両方をステージで披露し、観客にユニークな体験を提供した。
公演を前にアラブニュース・ジャパンのインタビューに応じた加藤は、文化交流、音楽のインスピレーション、そして世界の舞台におけるマリンバの役割について語った。
「アブダビで演奏できるとは思っていなかった。でも、この音楽祭が日本にフォーカスしていること、日本のアーティストや伝統を望んでいることを聞いて、本当に光栄に思いました」と彼女は語った。
加藤は、マリンバという民族楽器を世界中のコンサートステージに引き上げたことで国際的に評価されている。
彼女の師である伝説的な安倍圭子は、マリンバのクラシック楽器としての可能性にいち早く着目した。
「彼女はマリンバを深く信じ、この楽器のために新しい作品を書くよう作曲家に求めました。そのエネルギーがマリンバをアカデミックでプロフェッショナルな音楽シーンに引き込んだのです」と加藤は説明した。
アブダビで彼女が演奏したレパートリーの中には、日本の現代クラシック音楽の重要人物であり、加藤の母校である桐朋学園大学の元校長である三善晃の作品もあった。
「これらの日本のマリンバ曲は精神的に豊かです」と彼女は言う。「海外で演奏すると、そのスピリットを感じてもらえると思います」と彼女は言う。
アラブ首長国連邦での演奏は、彼女にとって初めての地であっただけでなく、伝統と現代性の融合という点でも特別なものであった。
「近代的な建築物と伝統的な服装、古い習慣と新しいライフスタイルなど、ここでは多くのコントラストを目にします。本当にインスピレーションを与えてくれます。自分をもっと表現したくなるのです」
観客が彼女のパフォーマンスから何を感じ取ってほしいかと尋ねると、彼女の答えはシンプルだった。
「音楽を通して自由を感じてほしい。私がやっていることに言葉はないけれど、音そのものは誰にでも語りかけることができる、ボーダーレスなものなのです」