• 万博協会・高科淳事務局次長は、主催者側が「水の広場の水辺を中心とした大屋根リングやパビリオン周辺にユスリカがいる」と認識しており、殺虫剤の配布や発泡剤の散布で虫の羽化を抑制していると述べた。

アラブニュース・ジャパン

大阪：日本の地元メディアは連日、大阪・関西万博を報じているが、虫の発生やネパール・デーの中止など、ポジティブな話題を提供するのに苦労している。

万博協会・高科淳事務局次長は、主催者側が「水の広場の水辺を中心とした大屋根リングやパビリオン周辺にユスリカがいる」と認識しており、殺虫剤の配布や発泡剤の散布で虫の羽化を抑制していると述べた。

ユスリカの専門家である山本直博士によると、この虫は普通の蚊と違って刺すこともなく、感染症を媒介することもないという。7月中旬頃まで発生し、9月中旬からまた発生するという。

地元の人の話によると、この地域には野鳥がたくさん生息していたのだが、埋め立てのために野鳥がいなくなり、昆虫も捕食者がいなくなったせいで非常に増えたという。

もちろん水場が近いと言う事情もある。

対策としては、侵入源となる水たまりや水を破壊すること、殺虫剤を散布して侵入を抑え、羽化を防ぐことが重要だと述べた

害虫駆除の専門家である高橋博英氏は、できることはほとんどないと述べた。「水中にいたユスリカの蛹が一気に出てきた。ユスリカは飛翔能力が弱いため、万博会場内で繁殖、産卵、再出現を繰り返すと考えられる。成虫の寿命は数日なので、一度出現したユスリカを根絶するのは非現実的だ」。

このような虫に対する懸念はあるものの、来場者を対象に実施したアンケートでは、80％が満足したと回答している。これまでの来場者数は300万人を超えている。

日本万国博覧会協会の担当者は、開幕前の予想に反して、大阪メトロ中央線・夢洲駅に直結する東ゲートの入場者数が西ゲートの3倍を超え、混雑が今後の来場者増の妨げになるのではないかと懸念されていることを明らかにした。

一方、ネパールの「建国記念の日」は大阪万博では開催されず、国の記念行事が中止されるのは初めて。万博では参加国・地域ごとに特別イベントが開催されるが、大阪府の担当者によると、5月31日に予定されていたネパールの「建国記念の日」は、資金不足で建設が進まず、休止したままだという。