
東京:コロナウイルスとの戦いで疲弊した日本を応援するため、花火業者が企画した南北一斉花火大会が日本全国で開催されることになった。
日本では、花火は何世紀にもわたって受け継がれてきた伝統であり、夏を象徴する大きく色彩豊かな花火は、鮮やかな浴衣を着た大勢の人々を魅了している。花火は、不運や疫病を払い除けるために始まったと言われている。
今年、もっとも有名な祭りの1つである隅田川花火大会など多くの祭りがウイルスの影響で中止になる中、仕事がなく厳しい状況に置かれている花火業者たちが話し合いを始め、「Cheer Up!花火プロジェクト」を発足した。
「コロナウイルスやこの暗い時代のせいでみんな元気をなくしているので、元気にしてあげたかったんです」と語るのは、家族3代で静岡県中部の三遠煙火株式会社に勤める小口浩史さん。
「また、日本の花火は主に悪疫退散のために始まったので、この2つが目的です」
北海道の最北端から沖縄の最南端まで約130社が参加し、同時に時間に花火を打ち上げると小口さんは言う。
「私たちはまた、打ち上げの場所を非公開にしています」と彼は付け加えたが、告知のため打ち上げの直前にソーシャルメディアで拡散することを検討している。
先週、日本は47都道府県のうち39都道府県で4月の初めから続いていた緊急事態宣言を解除したが、今週さらに多くの都道府県で解除される可能性がある。
経済は大きな打撃を受け、4年半ぶりの不況へと陥った。また約776人が死亡している。
ロイター