
自動車大手の2020年上半期(1~6月)世界販売台数が30日、出そろった。トヨタ自動車がグループ全体で416万台となり、独フォルクスワーゲン(VW)の389万台を上回って上半期として14年以来6年ぶりに首位に立った。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で、各社とも販売台数の大幅減を余儀なくされた。
トヨタ(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は国内外とも販売が低迷し21.6%減。4年ぶりに前年同期を割り込んだ。トヨタは「4月以降は当初想定を上回るペースで回復している」(広報)とみている。中国市場では、新型のスポーツ用多目的車(SUV)「ワイルドランダー」などが健闘して2.2%減に踏みとどまり、2割弱減らしたVWに差をつけた。
日産自動車と仏ルノー、三菱自動車の3社連合は合計345万台で3位。日産は欧州で4割超減少したことなどから31.2%減の181万台。3年連続で前年同期を下回った。
国内大手8社が30日発表した上半期の国内生産実績は、合計で前年同期比27.2%減の344万2210台。8社全てがマイナスだった。6月の生産台数は49万877台で、前年同月比36.4%減と低迷が続いている。
JIJI Press