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ゲーム時間の長短と幸福度に相関関係はないとの新たな研究結果 

オックスフォード大学インターネット研究所は27日、ビデオゲームをすることと幸福度の関連性を示す証拠は「ほとんどない」とする研究結果を発表した。(AFP)
オックスフォード大学インターネット研究所は27日、ビデオゲームをすることと幸福度の関連性を示す証拠は「ほとんどない」とする研究結果を発表した。(AFP)
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28 Jul 2022 12:07:39 GMT9
28 Jul 2022 12:07:39 GMT9

サキナ・ジュザー

オックスフォード大学インターネット研究所は27日、ビデオゲームをすることと幸福度の関連性を示す証拠は「ほとんどない」とする研究結果を発表した。

この研究では、ビデオゲームをする人39,000人を対象に、プレイ時間と比較して、心の健康や幸福度(wellbeing)を評価した。「ビデオゲームのプレイ時間が幸福度に与える影響は、おそらく本人が自分で気づくには小さすぎ、ゼロよりも大きいという信憑性はない」と研究は結論している。

なお、幸福度は、生活における満足度などに関する部分と、気分の良さ、悲しみ、怒り、苛立ちなどの感情に関する部分について尋ねることで測定された。

ビデオゲームが人間に与える影響の有無は、長い間広く意見が交わされてきたトピックである。これまで数多くの見方がビデオゲームの中毒性やプレイヤーの心身の健康への害について警告を発し、それが世界各国の健康政策に大きな影響を及ぼしてきた。

例えば中国では、子どもたちは金・土・日曜日に各1時間だけしかビデオゲームをすることを許されていない。

しかし、2020年に発表された研究結果はこうした方向性とは正反対のものだった。

2020年のこの研究は、今回発表された研究と同じ部署で、しかしより少ない予算で行われたものだった。両方の研究に携わったアンドレ・プシビルスキ(Andre Przybylski)教授によると、2020年発表の研究結果では、より長い時間プレイする人の方がより幸せになる可能性が高いということが示唆されたという。

しかし、ビデオゲームの潜在的なマイナス効果やプラス効果に関するこれまでの様々な意見に反して、オックスフォード大学インターネット研究所の今回の研究は、ゲームをする時間の長さとプレイヤーの幸福度との間に関連性はないという結果が決定的なものだと主張している。

ただし、「強制されてゲームをするのではなく、自分がゲームをしたいからしている場合は、気分が良くなる傾向があります」とプシビルスキ教授は指摘している。

今回の研究は、ソニー、マイクロソフト、任天堂などのテクノロジー企業のビデオゲームについて、同意を得たプレイヤーの6週間分のデータを用いて行われた。

全体として、この研究の結果は世界中の多数のプレイヤーの意見と一致している。

 

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