
ナイロビ:ケニヤの大手茶生産業者が木曜、この作物による農家の利益増加を目指す動きの一環として、日本の煎茶を生産するための専門工場を建設していることを発表した。
世界最大の紅茶輸出国であるこの東アフリカの国は、従来の品揃えよりも通常は高い価格で取引されるスペシャルティ・ティーへ、取扱製品を多様化しようとしている。
新たな工場の建設には3億3,000万シリング(305万ドル)がかけられ、その内の45%は日本の国際協力機構(JICA)から提供される。
「小規模茶農家が加工する製品を多様化し、紅茶の価格変動の影響を確実に緩和することができる」と、ケニヤ茶開発局(KTDA)の幹部アルフレッド・ンジャギは述べた。
中国は日本の煎茶の最大の生産国の1つである。KTDAによれば、煎茶は主にその独特な生成プロセスのため、従来の茶とは異なっているという。
「日本の煎茶を加工する際に必要なことの1つが、摘み取ってから1時間以内に工場へ運ばなければならないこと」と、このプロジェクトでアシスタントマネージャーを務めるジャレッド・オンドゥソは述べた。
この新たな煎茶工場は、茶産業の多角化を促進するケニヤの他の動きを追うものだ。同国の茶業界は過去数年の間に、パープルティーやホワイトティーなどのニッチな製品の生産を増やし始めた。
新しい工場での生産開始は、来年第1四半期中になると見込まれている。
KTDAはケニヤ最大の茶生産業者で、その工場を通して数十万の小規模農家にサービス提供している。日本の煎茶と従来の品揃えの茶との価格差について、詳しい情報は提供されなかった。
ロイター